みはらしの丘のネモフィラ
みはらしの丘は園内でいちばん高い場所で、なだらかな丘を周回する園路で登ります。毎年11月ごろ、職員が20センチ間隔の筋状に種をまき、春には丘全体が一つの品種「インシグニスブルー」で覆われます。2026年は約530万本でした。晴れた日には花の青が空と海に溶け込み、頂上からは太平洋と遊園地の大観覧車が見えます。
公園の案内では見頃は4月中旬から5月上旬です。近年は暖かい春が続き、見頃が早まっています。2026年は4月16日ごろに満開、満開は4月26日ごろまで、見頃後半は5月1日まで続きました。ゴールデンウィークに行くと、すでにピークを過ぎていることもあります。公式サイトやSNSが日付入りの写真で開花状況を伝えているので、満開の知らせが出たら早めに出かけるのがおすすめです。
- 丘の園路はロープで仕切られています。撮影のために花畑に入ることはできません。
スイセンからコキアまで、公園の一年
花の一年は3月のスイセンから始まり、3月下旬から4月中旬は松林の下のスイセンガーデンに約100万本が咲きます。4月中旬から下旬は、たまごの森フラワーガーデンに約320品種、約28万本のチューリップ(2026年の数字)が咲き、丘のふもとのみはらしの里は菜の花で黄色になります。ネモフィラの後は5月のポピー、5月中旬から6月上旬は常陸ローズガーデンの約3,400株のバラが続きます。
7月下旬から8月上旬は、みはらしの里でジニアが咲きます。コキアは2026年に約4万本。6月ごろに苗を植え、柔らかなライムグリーンの玉に育ちます。緑の見頃は8月中旬から9月下旬、紅葉は10月中旬、その後は赤茶から黄金色になり、11月初旬に次のネモフィラのため抜き取られます。丘ではキバナコスモスが一緒に咲き、10月は大草原フラワーガーデンが一面のコスモス畑になります。年末年始はグラスハウスでアイスチューリップが見られます。
- コキアの赤い時期は短めです。赤い丘が目当てなら10月中旬を狙い、公園の日付入りの写真レポートを確認しましょう。
350ヘクタールの公園:ゲート、シーサイドトレイン、自転車
公園の計画面積は350ヘクタールで、そのうち約237ヘクタールが開園しています。一日ですべて歩いて回るのは現実的ではありません。ゲートは四つで、みはらしの丘に最も近く勝田駅からのバスが着く西口・翼のゲート、中央ゲートと南ゲート、そして海やバーベキュー広場に近く阿字ヶ浦駅からのシャトルが着く海浜口・風のゲートです。
シーサイドトレインは園内を周遊する車両で、停留所は9か所あります。2026年時点で1日周遊券は600円、3歳未満は無料です。支払いは現金か遊園地ののりもの券で、キャッシュレス決済は使えません。春と秋はみはらしの丘への直行便も走ります。ペット連れでは乗れません。
全体を見るなら自転車がいちばんです。サイクリングコースは全長約13キロ、4か所のサイクルセンターに約1,400台があります。2026年時点で大人用は3時間600円、電動アシスト付は900円です。走れるのはサイクリングコースだけで、受付は閉園1時間前まで、南口サイクルセンターは土日祝のみの営業です。
- 電動アシスト付は台数が限られ、混む日はすぐなくなります。坂が心配なら早めに借りましょう。
東京からの行き方
一般的なのはJR常磐線の特急で、品川・東京・上野から勝田駅まで、東京駅から約85分です。「ときわ」は勝田に停まりますが、「ひたち」はすべての列車が停まるわけではないので、乗る前に確認しましょう。常磐線特急は全車指定席で、座席未指定券ならどの列車にも乗れますが、立つことになる場合もあります。
勝田駅東口2番のりばから茨城交通のバスで西口まで約15分、ネモフィラの時期は直通の臨時バスも出ます。または、ひたちなか海浜鉄道湊線で阿字ヶ浦駅まで約30分、そこからバスで西口へ、または歩いて約20分で南口へ。2026年春の土日祝には、阿字ヶ浦駅から海浜口への無料シャトルバスも運行されました。
高速バスなら、東京駅八重洲南口から水戸駅まで「みと号」で約2時間、水戸からJRで勝田まで6分です。春の車はいちばん時間がかかり、週末の常磐道と北関東道は「ネモフィラ渋滞」と呼ばれるほど混みます。詳しくは公式の交通案内をご覧ください。
- 公園があるのはひたちなか市で、海岸を北に上った日立市ではありません。日立駅で降りないようにしましょう。
GWの混雑、入園料、園内のルール
ゴールデンウィークの10日間には近年30万人前後が来園し、昼前から午後の早い時間がいちばん混みます。4月中旬から下旬の平日に行けば、近年の早い見頃にも合います。早朝開園も活用しましょう(2026年は4月29日と5月3日から5日に、9時30分ではなく7時に開園)。先にみはらしの丘に登り、庭園は後回しにするのがコツです。
2026年時点の入園料は大人450円、65歳以上210円、中学生以下無料です。春のシーズン(2026年は4月3日から5月6日)と秋のコキアのシーズン(10月9日から11月3日)は季節料金350円が加わり、大人は800円になります。予約制や日時指定はなく、ゲートで購入します。券売機ではクレジットカードや交通系ICカードが使えます。駐車場は普通車600円です。
開園時間は多くの時期が9時30分から17時(夏は18時まで、11月から2月は16時30分まで)で、繁忙期以外は火曜休園です。犬は2メートル以下のリードで、1年以内の狂犬病予防接種とゲートでの誓約書記入が条件ですが、シーサイドトレインやサイクリングコースには入れません。ドローンと火気は禁止、テントは2メートル四方まで、花壇への立ち入りもできません。
- 先に埋まるのは駐車場と周辺の道路です。ピークの日は、勝田での乗り換えがあっても電車とバスのほうが早く着くことが多いです。
那珂湊おさかな市場、海辺の寄り道、夏の音楽
公園から車で15分ほど、湊線の那珂湊駅にも近い那珂湊おさかな市場には、漁港に面して食事処8軒と海産物店5軒が並びます。海鮮丼のランチは公園とセットの定番です。春と秋の週末はとても混むので、車より電車のほうが楽です。
近くには、古木がトンネルのように続く約300メートルの参道で知られる酒列磯前神社があり、サメで知られるアクアワールド茨城県大洗水族館までは車で約25分です。
この公園は約20年にわたりROCK IN JAPAN FESTIVALの会場でしたが、ここでの開催は2019年が最後です。2022年からは千葉市蘇我スポーツ公園に移り、2025年からは9月に開かれています。現在は茨城放送LuckyFMが主催する「LuckyFes」が開かれ、2026年は8月に4日間開催されました。その期間は一部エリアが閉鎖されます。
- 無理のない一日の流れは、開園と同時にみはらしの丘へ向かい、庭園は自転車で回って、湊線で那珂湊に出て遅めの昼食をとり、勝田に戻るコースです。