ピクニックの基本ルール
芝生でお弁当を食べるのは、入園料のかかる公園も含めて、どの大きな公園でも問題ありません。違うのはそれ以外のことです。都立公園では飲酒が一律に禁止されているわけではなく、お昼にビールを飲む人も普通にいますが、バーベキュー広場以外での直火やカセットコンロの使用はできず、喫煙は指定場所のみか全面禁煙です。厳しいのは新宿御苑で、酒類、カセットコンロ、ボール遊び、楽器、ペット、テントはすべて不可、家庭ごみの持ち込みも控えるよう求められています。
公園ごとの違いがいちばん大きいのはテントと日よけです。代々木公園は一年中テント、テーブル、椅子の持ち込みができず、砧公園も同じです。井の頭恩賜公園は三角広場に限り、9時から17時まで、一辺2メートル以下の簡易テントを使えます(一方向以上を開け、ペグやロープでの固定は不可)。国営昭和記念公園は2メートル以内のドーム型テントのみ可で、タープは使えず、日本庭園には持ち込めません。木場公園は桜の時期、簡易テントを含むすべてのテントが禁止です。
- 乾いた芝生なら薄いシートで十分です。雨のあとは昼ごろまで芝が湿っているので、裏面が防水のシートがあると助かります。
お花見の時期のルール
3月下旬から4月上旬は同じ芝生が花見客でいっぱいになります。都のルールははっきりしていて、各公園が決めた場所と時間の範囲なら場所取りはできますが、無人の場所取りは禁止、場所取りの代行も認められていません。代々木公園では無人のシートは予告なく撤去され、ロープやペグ、貼り紙を使った場所取りも禁止です。火気、発電機、アンプやDJ機材、テント、テーブル、椅子も使えず、桜の時期は台車やカートでの持ち込みもできないので、手で持てる量にとどめましょう。2026年の代々木公園は工事の影響でごみ箱が例年より少なく、園内3か所のごみステーションは20時で閉鎖されました。
上野恩賜公園では、見頃の時期にさくら通りが一方通行になり、近年は座れるのが通り沿いの決められたエリアに限られています。2026年は平日でも朝9時にはほとんどの場所が埋まっていました。井の頭恩賜公園は宴会を22時までとし、少人数、短時間でのお花見を呼びかけていて、火気の使用、大音量の演奏や歌、池への飛び込みは禁止です。木場公園は期間中のテントを禁止し、無人のシートは撤去します。新宿御苑は桜の時期も酒類の持ち込み禁止で、混雑する週末は事前予約制になることがあります。
- 落ち着いてお花見をするなら平日の朝か、昼の宴会が片づいた夕方の早い時間がおすすめです。
バーベキューができる場所
バーベキューができるのは決められたバーベキュー広場だけで、予約が必要です。2026年時点で広場がある都立公園は、葛西臨海、木場、舎人、水元、光が丘、小金井、野川、武蔵野、赤塚、汐入、和田堀、夢の島、潮風、大島小松川、府中の森、武蔵野中央、秋留台、小山内裏です。篠崎公園のバーベキュー広場は、スーパー堤防事業に伴う工事のため2022年6月から閉鎖されています。代々木、上野、井の頭、砧、駒沢オリンピック公園、新宿御苑にはバーベキュー広場がありません。都立以外では、昭和記念公園が西立川口から歩いて8分ほどの場所でバーベキューガーデンを運営しています。
都立公園のバーベキュー広場は利用無料で、費用がかかるのは食材や器材を頼んだときだけです。区画は貸し切りではなく共用のエリアで、場所の指定はできず、1サイトの利用人数は公園によって15人か20人までです。当日はまず受付を済ませ、火を使えるのは10時から16時です。葛西臨海公園には17時から21時の夜の枠もあり、7月から9月とゴールデンウィークは毎日、6月と10月は土日祝に利用できます。木場公園にも4月から10月の土曜日に17時から20時のサンセット枠があります。
予約の方法と受付開始日
どの広場も決まった日にネットや電話で予約受付が始まり、人気の週末は初日の朝に埋まります。2026年時点で、水元公園は利用月の前月1日、舎人公園は前月3日、小金井公園と光が丘公園は前月5日、木場公園は前月10日の10時に受付開始です。葛西臨海公園は60日前から、野川公園と武蔵野公園は1か月前から電話で、昭和記念公園のバーベキューガーデンは2か月前から4日前まで受け付けています。都立公園の予約先は東京都公園協会のバーベキューのページに、昭和記念公園はバーベキューガーデンのページにまとまっています。
予約のときに手ぶらプランも申し込めます。グリルや炭、食器、食材が用意されていて、片づけもほとんどありません。肉は自分で持っていきたい人向けに器材だけのレンタルもあります。自分のグリルを持ち込む場合は予約時に器材名を伝える必要があり、申し出のない器材は持ち込めない公園もあります。木場公園は同じ月の土日祝に2件以上は予約できず、光が丘公園は1グループ1区画、20人までです。
- 木場、舎人、水元、小金井で手ぶらプランを使うと、雨の日はタープを無料で貸してもらえます。
炭、ごみ、トイレ、買い出し
基本のルールは、ごみも使った炭も、持ち込んだものはすべて持ち帰ることです。葛西臨海公園ではごみ袋を販売していて、炭の処分は有料です。ごみ捨て場のないバーベキュー広場も少なくありません。グリルは地面から浮かせて使い、葛西では直火、薪、七輪も禁止されています。砧公園は園内にごみ箱がまったくなく、ほかの公園も数は少ないので、ピクニックにはごみ袋が必需品です。
大きな公園はトイレが多いものの、お花見の週末は長い列ができ、代々木公園では期間中に仮設トイレが置かれます。園内の売店はわずかです。食べ物や飲み物は駅近くのコンビニで買っておくと安心で、レジャーシートも売っていますが、晴れた土曜は昼までに棚が空になりがちです。例外は野川公園の売店で、炭やお酒を含む飲み物を売っています。
- 缶やペットボトル用と生ごみ用に袋を2つ持っていくと便利です。駅のごみ箱は小さく、すぐいっぱいになります。
暑さ、雨、ペット、ドローン、花火
7月と8月は朝10時には芝生が熱くなり、熱中症警戒アラートもよく出ます。早めの時間に、木陰で、思っているより多めの水を持って過ごしましょう。日よけテントを制限している公園が多いので、日傘と帽子がいちばん現実的です。雨の日に雨宿りできる場所は少なく、葛西臨海、舎人、水元、小金井のバーベキュー広場には屋根がありません。
都立公園では、手元で制御できる長さのリードをつければ犬と一緒に入れます。フンは持ち帰り、ドッグランを使うには狂犬病予防接種の証明を見せて登録が必要です。有料の庭園と神代植物公園はペット不可、新宿御苑は補助犬のみ、昭和記念公園はゲートでペット同伴誓約書を書き、日本庭園やサイクリングコースには入れません。ドローンとラジコンは、すべての都立公園、新宿御苑、昭和記念公園で禁止です。花火も多くの公園でできませんが、井の頭恩賜公園では6月から10月中旬の22時まで、消火用の水を用意すれば指定の5か所で手持ち花火ができます。