日本のライブの基本
チケットには「開場」と「開演」の2つの時刻が書かれています。開場は開演の30分から1時間前が一般的です。平日は18時から19時ごろ開演、週末はもう少し早い公演が多く、終電に間に合うよう21時ごろまでに終わるのが普通です。客電がつき終演のアナウンスが流れたら、本当に終わりです。
観客は曲間に大きな声援を送り、MCのあいだは静かに聞く人が多く、モッシュはパンクやメタル以外ではあまり見かけません。スタンディングは整理番号順に入場、指定席は自分の席で楽しみます。アリーナやドームの公演はほとんどが再入場不可です。
ライブハウスからスタジアムまで、会場の種類
ライブハウスは数百人規模の小さな会場で、下北沢、渋谷、新宿、高円寺に集まっています。新宿LOFT、渋谷CLUB QUATTRO、渋谷WWW、恵比寿LIQUIDROOMなどが老舗です。ほぼすべての店でチケット代とは別にドリンク代(500円から1,000円ほど、現金が多い)を入口で払い、ドリンクチケットをバーで交換します。その上の規模がZepp DiverCity(お台場)やZepp Hanedaで、こちらも基本はスタンディングです。
座席のあるホールは数千人規模で、NHKホール、有楽町の東京国際フォーラム、有明の東京ガーデンシアターなど。長年親しまれた中野サンプラザは再開発のため2023年に閉館しました。アリーナクラスは、1960年代からコンサートが行われてきた日本武道館、有明アリーナ、国立代々木競技場第一体育館、さいたまスーパーアリーナ、音楽専用で約2万人を収容するKアリーナ横浜などです。
最大級のツアーはドームとスタジアムへ。定番は水道橋の東京ドームで、所沢のベルーナドームは屋根はあっても側面が開いているため、夏は暑く冬は冷えます。夏は横浜の日産スタジアムや、2026年からMUFGスタジアムの名称になった国立競技場も使われます。都外の会場も多いので、移動時間を先に確認しておきましょう。
開演前の準備:物販、コインロッカー、ペンライト、スマホ
物販はそれ自体がひとつのイベントです。大型公演では開場の数時間前から販売が始まることも多く、人気のサイズはすぐ売り切れます。事前通販や、オンライン注文して会場で受け取る方式を用意するツアーも増えています。公演日は最寄り駅のコインロッカーが早く埋まり、クロークのない会場も多いので、荷物は小さくまとめましょう。
アイドルやアニメ、J-POPの多くの公演ではメンバーカラーに合わせてペンライトを振ります。公式ペンライトを使い、頭より高く上げず、後ろの人の視界をさえぎらないのが基本です。撮影・録画はいまも多くのライブで禁止です。一部の曲や公演全体で撮影OKとするアーティストもいますが、その場合は画面や公式サイトで告知されます。案内がなければ禁止と考えてください。
- チケットの名義と同じ身分証を持参しましょう。人気公演では入場時に本人確認があります。
- 現金を用意しておくと安心です。ライブハウスのドリンク代や一部の物販はカード不可です。
- 食事は先に済ませておきましょう。会場内の飲食は限られていて、どこも行列です。
大型公演の帰り方
アリーナやドーム、スタジアムでは終演後に規制退場があり、アナウンスに従ってブロックごとに順番に退場します。最後のブロックまで30分以上かかることもあり、その後の最寄り駅では入場規制がかかることもよくあります。東京ドームも公式に分散退場への協力と、最寄り以外の駅の利用を呼びかけています。
おすすめは、ひと駅分歩いて別の駅を使うことです。東京ドームなら水道橋のほか、後楽園、春日、飯田橋も歩ける距離です。埼玉、千葉、横浜の会場に行くときは、ホテルまでの終電を開演前に確認しておきましょう。アンコールが長引いたうえに規制退場が重なると、乗り継ぎを逃すことがあります。
東京近郊の音楽フェス
東京から行きやすい夏の大型フェスがSUMMER SONICです。例年8月中旬に千葉のZOZOマリンスタジアムと幕張メッセで開かれ、都心から電車で30分から40分ほど、海外のヘッドライナーも多く出演します。年末には音楽誌のロッキング・オンが主催するCOUNTDOWN JAPANが幕張メッセで数日間開かれ、最終日はカウントダウンで締めくくられます。
FUJI ROCK FESTIVALは東京でも富士山でもなく、7月下旬に新潟の苗場スキー場で開かれます。新幹線で越後湯沢まで行き、シャトルバスで向かう山のキャンプ型フェスなので、日帰りではなく旅行として計画するのが現実的です。
- フェスのチケットは早割や抽選など、数か月前から段階的に販売されるのが一般的です。
- 8月の幕張はとても暑くなります。屋外のスタジアムステージには水、タオル、帽子を。