4月の気候と服装
4月は暖かくなる一方で、天気が変わりやすい月です。気象庁の平年値では、日中の最高気温は17℃から21℃ほどで月末に向けて上がっていき、朝晩は8℃から12℃ほどまで下がります。汗ばむような日のすぐあとに、風の冷たい「花冷え」の日が来ることも珍しくありません。冬より雨の日は増えますが、何週間も降り続くというより、ぐずついた日が1、2日ずつ挟まる感じです。
服装は重ね着が基本です。シャツや薄手のニットに軽いジャケットやトレンチコートがあればたいていの日は過ごせますが、日が暮れると冷えるので、夜桜を見るならもう一枚持っていきましょう。花粉症の人は、3月のスギに続いてヒノキ花粉が4月上旬にピークを迎えることが多く、中旬以降に落ち着いていきます。
- 夜のお花見は思った以上に冷えます。羽織るものを一枚と、湿った地面に敷くシートを用意しましょう。
- 花粉は暖かく乾いた風の強い日や、雨の翌日に多く飛びます。敏感な人は花粉情報をチェックしてください。
桜の散り際と新年度
公園に多いソメイヨシノは、例年3月末から4月初めに満開を迎え、1、2週間で散っていきます。散り際も見どころで、花吹雪が通りを舞い、お堀や川面には花筏ができます。ソメイヨシノが終わると八重桜の出番です。新宿御苑には多くの品種がそろい、関山や一葉などは例年4月中旬ごろが見頃。満開の時期に比べると人もずっと落ち着いています。
4月1日からは新年度で、街の空気もはっきり変わります。入学式のあと校門の前で記念撮影をする真新しい制服とランドセルの子どもたち、紺のスーツで連れ立って歩く新入社員、夜の居酒屋や公園では歓迎会。4月8日はお釈迦さまの誕生日を祝う花まつり(灌仏会)で、各地のお寺では花で飾った花御堂の誕生仏に甘茶をかけてお祝いします。浅草寺でも行われます。
- 開花情報に「散り始め」と出たら出かけどきです。花びらが舞うころが、いちばんきれいなこともあります。
つつじ、藤、チューリップ
桜のあとはつつじです。文京区の根津神社では4月いっぱい「文京つつじまつり」が開かれ、約100種3,000株のつつじが、千本鳥居のすぐ横の斜面を埋め尽くします。境内は無料で、まつり期間中のつつじ苑は入苑寄進料が必要です。東京メトロ千代田線の根津駅、千駄木駅から歩いて5分ほど。谷中の古い街並みとあわせて散歩するのもおすすめです。
月の後半になると藤が咲き始めます。江東区の亀戸天神社の藤まつりでは、池にかかる太鼓橋と紫の藤棚という広重も描いた景色に、いまは東京スカイツリーが加わります。見頃は例年4月下旬で、年によっては5月初めまで楽しめ、期間中は夜のライトアップもあります。
西へ足をのばすと、立川の国営昭和記念公園ではチューリップと青いネモフィラが例年4月中旬ごろから見頃になります。ネモフィラの丘で知られる国営ひたち海浜公園は茨城県にあり、片道2時間ほどの日帰り旅です。
- 根津神社は平日の朝が落ち着いています。週末の午後は苑内の細い通路が混み、参道には屋台が並びます。
- 藤の開花は年によって大きく前後します。亀戸天神社の公式サイトやSNSで最新情報を確かめてから出かけましょう。
週末のイベントとゴールデンウィーク前
天気が安定すると、4月の週末は屋外のイベントが一気に増えます。代々木公園のイベント広場では春のあいだ毎週のようにフェスが開かれ、入場無料で料理ごとに支払う形式のものが多くあります。公園や商店街ではフリーマーケットやクラフトマーケットも。屋台は現金のみのところが多く、街なかにゴミ箱が少ないので、小銭とゴミ袋を持っていくと安心です。
4月の祝日は29日の昭和の日だけで、この日からゴールデンウィークが始まります。5月5日までは電車、ホテル、テーマパーク、人気の観光地が春でいちばん混み合い、宿泊料金も上がり、連休初日前後の新幹線は早くに埋まります。30日には府中の大國魂神社で、千年以上の歴史をもつ夜の祭り「くらやみ祭」が始まり、5月初めまで続きます。
- 4月でいちばん落ち着いているのは中旬。お花見の週末が終わり、ゴールデンウィークはまだ先という時期です。
- 4月末に泊まりがけで出かけるなら、ホテルと新幹線はできるだけ早めに予約しましょう。