10月の東京はどんな季節か
10月は、ようやく暑さが抜ける月です。気象庁の平年値では、日中の最高気温は月初めの24〜25℃前後から月末には20℃前後まで下がり、最低気温も17℃前後から12℃前後へと冷えていきます。秋雨や季節外れの台風があり、雨量は一年の中でも多めの月ですが、空気は夏よりずっと乾いていて、後半はからっと晴れる日が続くことも多いです。
前半は半袖に羽織りもの一枚で足ります。中旬からは長袖と薄手の上着が基本で、ハロウィンの週末は夕方に平気だった仮装が夜10時には寒く感じることもあります。月の初めには、街のあちこちで甘い香りがします。都内の至るところに植えられている金木犀の花で、東京の人にとっては秋の訪れを知らせる香りです。
- 折りたたみ傘はかばんに入れておきましょう。10月の雨は1、2日ぐずつくパターンが多めです。
- イベント告知の「雨天中止」「雨天決行」「荒天中止」は、出かける前に必ず確認を。
祝日と連休、混雑の目安
10月の祝日は、第2月曜日の「スポーツの日」だけです。もとは1964年の東京オリンピック開会式を記念した日で、今もこの時期に運動会を開く学校や町会がたくさんあります。この3連休は秋でも指折りの混雑で、日帰りの行楽地やテーマパーク、人気のイベントは人でいっぱいになり、都心から出る電車は土曜の朝と月曜の夕方が特に混みます。
10月1日は「都民の日」です。国民の祝日ではなく普通に仕事のある日ですが、近年は上野動物園などの都立動物園と、六義園、浜離宮恩賜庭園、小石川後楽園などの都立庭園が無料で公開されています。また秋は訪日客がとても多い季節なので、ホテルは夏より早めの予約がおすすめです。3連休と月末の週末は特に埋まりやすくなります。
- 都民の日の無料公開は昼前から混みます。開園時間に合わせて行くのが快適です。
- スポーツの日の連休に日帰り旅行をするなら、特急の指定席は数日前に押さえておきましょう。
ハロウィンは池袋へ、渋谷の路上は避けて
東京のハロウィンは、子どものお菓子集めより大人の仮装イベントです。行くなら「池袋ハロウィンコスプレフェス」。10月下旬の数日間、サンシャインシティや中池袋公園、池袋駅周辺の街なかが会場になります。コスプレする人は事前登録と公式の更衣室の利用が必要で、撮影する人にも専用のチケットがありますが、普段着で歩いて見て回るだけなら誰でも楽しめます。
渋谷は逆で、区として「ハロウィンに渋谷に来ないで」と呼びかけています。近年は渋谷駅周辺の路上や公園での飲酒が、一年を通して18時から翌朝5時まで条例で禁止され、ハロウィン前後にはハチ公像が囲われ、警察官も大勢配置されています。パーティーを楽しむなら、チケット制のクラブやバーのイベントへ。終夜運転はないので、終電の時間は出かける前に確認しておきましょう。
- コスプレイベントでは、仮装したままの来場と帰宅はNGです。撮影は必ず本人に声をかけてから。
- ハロウィンの週末は大きな駅のコインロッカーが早く埋まります。使うなら昼のうちに。
ラーメン、映画、古本、学園祭
暑さが落ち着くと、グルメフェスも屋外に戻ってきます。「東京ラーメンフェスタ」は長く10月下旬から11月上旬に世田谷の駒沢オリンピック公園で開かれ、全国のラーメン店が集まってきました。次回の会場は公式サイトで確認してください。入場は無料で、一杯ごとに食券を買う仕組みです。代々木公園のイベント広場でも、多くの週末に各国のフェスやフードイベントが開かれています。
「東京国際映画祭」は10月下旬から11月上旬にかけて、日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアの映画館を中心に開催され、英語字幕つきの上映も多くあります。同じころ神保町では「神田古本まつり」が始まり、靖国通りの歩道に古書の棚が並びます。10月12日の夜には大田区の池上本門寺で「お会式」があり、万灯の行列が夜遅くまで練り歩きます。大学の学園祭も10月から始まり、11月にピークを迎えます。多くは入場無料で、学生の模擬店やステージが楽しめます。
- フェスやお祭りの屋台は今も現金のみのことが多いです。小銭と千円札を用意しましょう。
- 映画祭の人気作は前売りで完売します。上映スケジュールが出たら早めに購入を。
- 無料の夜のアートイベント「六本木アートナイト」は、近年は9月下旬か10月末に開かれています。日程は公式サイトで確認を。
日帰りで行く川越まつり
10月の第3土曜日と日曜日、埼玉県の小江戸・川越で「川越まつり」が開かれます。ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」のひとつで、江戸時代から伝わるものも含む山車が蔵造りの町並みを進み、正面の舞台ではお囃子と面をつけた踊り手が演じます。見どころは夜の「曳っかわせ」。山車同士が出会うと向かい合い、お囃子の競演で互いに相手を圧倒しようとし、まわりの観客も一緒に盛り上がります。
川越へは池袋から東武東上線で約30分、新宿からはJR埼京線で1時間弱です。2日間の人出はかなり多く、旧市街の通りはなかなか前に進めません。夕方に着いて屋台で腹ごしらえし、暗くなってからの提灯に照らされた曳っかわせまで見て、帰りの混んだ電車も計算に入れておくのがおすすめです。