丸の内側と八重洲側
線路が南北に走る東京駅には、ふたつの顔があります。西側の丸の内側は1914年の赤レンガ駅舎で、オフィス街と皇居に面しています。東側の八重洲側は近代的で、長さ約230メートルの帆のような大屋根グランルーフ、大丸東京店、新幹線の改札があり、道路の向かいには2023年に開業した東京ミッドタウン八重洲と地下の「バスターミナル東京八重洲」があります。JRの高速バスは八重洲南口の前から出ます。
改札内では北・中央・南の3本の通路が線路の下を東西に結び、丸の内側と八重洲側のそれぞれに北口・中央口・南口の改札と地下の改札があります。待ち合わせは「丸の内北口」「八重洲中央口」のように出口まで指定しましょう。「東京駅」だけだと、歩いて10分離れた場所で待つことになりかねません。丸の内側は地下道で丸ノ内線や丸ビル、大手町へ、八重洲側は八重洲地下街へつながっているので、雨の日や猛暑の日も地上に出ずにかなり歩けます。
- 東京ステーションシティの構内図で、出口やロッカー、トイレを階ごとに確認できます。必要な図はスクリーンショットしておくと安心です。
- 改札内の定番の待ち合わせ場所は、八重洲側の地下中央通路にある「銀の鈴」です。
東京駅一番街:キャラクターストリート、ラーメンストリート、おかしランド
多くの人が向かうのは八重洲側の改札外にある東京駅一番街で、切符がなくても入れます。主に地下にある東京キャラクターストリートには30を超える店が並び、テレビ局のオフィシャルショップ、ポケモンストア東京駅店、ジャンプショップ、ジブリのどんぐり共和国、ちいかわらんど、カービィカフェ プチ、トミカ・プラレールショップ、レゴストア、名探偵コナン、ワンピース、松竹の歌舞伎グッズの店などがそろいます。顔ぶれは少しずつ入れ替わり、イベントスペース「いちばんプラザ」では数週間ごとに期間限定ショップが登場します。
隣の東京ラーメンストリートには、六厘舎の濃厚なつけ麺から、ひるがおのあっさりした塩らーめんまで、10軒ほどの有名店が並びます。東京おかしランドにはカルビー、グリコ、森永、ハッピーターンの店があり、できたてのお菓子やここだけの限定品が買えます。1階の八重洲北口改札の近くには、手土産向けのスイーツ店が集まる「東京ギフトパレット」もあります。
- ラーメンストリートは昼と夜が行列のピークです。午前中や午後の中途半端な時間ならかなり短く済みます。
- 新しいポップアップは初日前後に整理券や行列になることがあります。出かける前に店の公式ページやXを確認しましょう。
グランスタと駅弁:改札内で食べる、買う
グランスタ東京は1階と地下1階に広がる駅いちばんの食とショッピングのエリアで、大部分が改札内にあります。弁当、スイーツ、パン、レストラン、おみやげの店に加え、地方の物産展やポップアップが開かれるイベントスペース「スクエア ゼロ」もあります。改札外にも、丸の内地下の「グランスタ丸の内」、グランルーフの下の「グランスタ八重洲」、八重洲北口の「グランスタ八重北」があり、八重北の「黒塀横丁」や「北町酒場」は夜の列車に乗る前の夕食や一杯にちょうどいい場所です。
駅弁なら改札内の駅弁屋 祭へ。米沢の「牛肉どまん中」や新潟の「えび千両ちらし」、季節限定品まで、全国の駅弁を150種類以上そろえています。場所は中央通路の、5・6番線ホームへの階段と7・8番線ホームへの階段の間です。朝早くから夜遅くまで営業し、朝の出発前と金曜の夕方がいちばん混みます。すぐ近く、東海道新幹線中央のりかえ口の向かいにある「駅弁屋 踊」は祭の人気上位10種を扱っていて、急いでいるときに便利なうえ、ネット予約の受け取りもできます。
どちらもJR東日本の改札内、新幹線のりかえ口の手前にあるので、乗り換え改札を通る前に買っておきましょう。新幹線や特急で駅弁を食べるのは普通のことですが、通勤電車の中で食べるのは避けましょう。
- 電車に乗らずに改札内で買い物をするなら、券売機で入場券を買います。入場券には利用できる時間の制限があります。
- 人気の駅弁は夕方には売り切れることがあります。目当ての弁当があるなら早めに行くか、踊のネット予約を使いましょう。
新幹線の改札、成田エクスプレス、遠い京葉線
東京駅の新幹線は2社が運行しています。名古屋、京都、新大阪へ向かうJR東海の東海道新幹線(山陽新幹線に直通)は八重洲寄りの14〜19番線、東北・北海道、山形、秋田、上越、北陸方面のJR東日本の新幹線はそのすぐ隣の20〜23番線です。外から入るなら八重洲側の新幹線改札を使い、JRの在来線で着いた場合は改札を出ずに、北・中央・南の「新幹線のりかえ口」の案内に従いましょう。
丸の内側から新幹線ホームまでは、少なくとも15分は見ておくと安心です。荷物が多い日や駅弁を買うならさらに余裕を。成田エクスプレスと横須賀線・総武快速線は、中央通路を丸の内側へ進んだ先の地下5階のホームから出ます。意外と遠いのが、舞浜(東京ディズニーリゾート)や海浜幕張(幕張メッセ)へ行く京葉線です。ホームは駅の中心から南へ約500メートル離れた地下にあり、動く歩道のある長い通路を歩くので、山手線からでも10分以上かかると考えておきましょう。
鉄道パスや英語での案内は、丸の内北口改札を出てすぐのJR東日本トラベルサービスセンターが窓口です。ジャパン・レール・パスの引き換え、指定席の予約、外貨両替、当日の荷物預かりができます。
- 新幹線のホームでは号車ごとに乗車位置が決まっています。切符の号車番号を確かめ、同じ番号の表示の前に並びましょう。
- 東海道新幹線とJR東日本の新幹線を乗り継ぐときは、両社の間にある専用ののりかえ口を通ります。
コインロッカーと荷物預かり
東京駅には100か所以上のコインロッカーがありますが、新幹線改札や八重洲口に近いものは、混む日には昼前に埋まります。最大のロッカー群は改札内地下1階のグランスタ付近で900個以上あり、ほかに丸の内中央改札、丸の内地下中央口・北口改札付近、北自由通路、京葉線へ向かう通路にもあります。京葉線の通路は比較的空いていることが多いです。スーツケースが入る大きなサイズから先になくなります。
多機能ロッカー「マルチエキューブ」なら1か月前からネットで予約でき、大きな荷物がある日はいちばん確実です。有人の手荷物一時預かり所も当日預かりで利用でき、改札内地下1階のグランスタのクローク、丸の内北口改札外のJR東日本トラベルサービスセンター、新幹線南のりかえ口前の預かり所があります。前の2か所は空港などへの宅配も受け付けていて、当日発送の受付は現在、夕方5時ごろまでです。
- 大きなスーツケースで着いて夜に出発するなら、到着前にマルチエキューブを予約するか、まっすぐ有人の預かり所へ。
- 有人の預かり所は当日のみです。もっと長く預けるならロッカーの最長利用期間を確認するか、荷物預かりサービスを使いましょう。
ドーム、ギャラリー、東京ステーションホテル
丸の内北口か南口の改札前のホールに入ったら、上を見上げてください。2012年に復原されたドームには、創建時と同じ鷲と十二支のうち8つの干支のレリーフが飾られています。辰野金吾と葛西萬司が設計した駅舎は1945年の空襲で焼け、その後は2階建てに簡素な屋根を載せた姿で長く使われてきました。北ドームの東京ステーションギャラリーでは、創建時のレンガ壁を生かした展示室で企画展が開かれます。
東京ステーションホテルは1915年から駅舎の中にあり、復原工事を経て2012年に再開業しました。客室は約150室で、ドームサイドの部屋からはドームの内側を間近に眺められ、屋根裏には宿泊者専用のラウンジがあります。レストランやバーは宿泊しなくても利用できます。駅舎の全景を撮るなら、広場の向かいにあるKITTEの無料の屋上庭園へ。冬のイルミネーションとあわせて、丸の内のページで紹介しています。
駅独自のイベントもあります。近年は夏の灯籠の演出、12月の「東京駅サンタ」の謎解き、毎月の「東京エキマチライブ」などが開かれ、スクエア ゼロやいちばんプラザの催しも数週間ごとに替わります。わかっているものは下の一覧に載せています。