無料の都立公園と有料の庭園の違い
東京の大きな公園の多くは都立公園です。入園無料で終日開放、リードをつければ犬も一緒に入れて、特別に厳しいルールもあまりありません。一方、有名な3か所は仕組みが違います。国営昭和記念公園は国営公園で、ゲートと開園時間があり、入園料は大人450円(2026年時点、中学生以下は無料)です。新宿御苑は国民公園で入園料500円(2026年時点)、酒類の持ち込み禁止、ペット不可、ボール遊びも禁止です。神代植物公園も一般500円(2026年時点)で、月曜休園、犬などのペットは入れません。
広さの違いも意外と大きいです。昭和記念公園は約170ヘクタールが開園していて、計画面積の約9割にあたります。23区内の都立公園でいちばん広いのは約97ヘクタールの水元公園で、葛西臨海公園(約81)、舎人公園(約65)、光が丘公園(約61)、代々木公園(約54)、駒沢オリンピック公園(約41)と続きます。これだけ広いと、晴れた日曜日でも駅に近い門から10分ほど歩けば、人の少ない場所が見つかります。
- ごみ箱が少ない、またはまったくない公園も多いので、どこへ行くにもごみ袋を持っていくと安心です。
広い芝生、ピクニック、バーベキュー
芝生でのんびり過ごすなら、昭和記念公園の「みんなの原っぱ」がいちばんのおすすめです。真ん中に大きなケヤキが一本立つだけの広い原っぱで、街の気配がすっかり消えます。最寄りはJR青梅線西立川駅から徒歩2分の西立川口です。都心なら代々木公園の中央広場が手軽で、原宿駅から3分ですが、混みやすく、テントやテーブル、椅子は使えません。西のほうでは、もとは大学のゴルフ場だった野川公園と、隣の武蔵野公園に起伏のある芝生が広がり、夏は浅い野川で子どもたちが水遊びをしています。
バーベキューができるのは予約制のバーベキュー広場だけで、普通の芝生ではできません。このページで紹介する公園では、葛西臨海公園、木場公園、舎人公園、水元公園、光が丘公園、野川公園、武蔵野公園、小金井公園、そして昭和記念公園のバーベキューガーデンで楽しめます。都立公園のバーベキュー広場は利用無料ですが事前予約が必要で、多くは食材と器材がそろった手ぶらプランも選べます。代々木公園、上野恩賜公園、井の頭恩賜公園、砧公園、駒沢オリンピック公園にはバーベキュー広場がありません。予約の時期や細かいルールは、ピクニックとBBQのページにまとめています。
- 夜のバーベキューなら、葛西臨海公園に17時から21時の枠があり、7月から9月とゴールデンウィークは毎日、6月と10月は土日祝に利用できます。木場公園にも4月から10月の土曜日に17時から20時のサンセット枠があります。
子ども、自転車、ランニング
子ども連れの定番は昭和記念公園です。トランポリンのドームや暖かい季節の霧の森がある広いこどもの森、パークトレイン、歩行者の入らない約14キロのサイクリングコースがあり、子ども乗せ付きやタンデム自転車も借りられます。葛西臨海公園は水族園(水曜休園)と大観覧車、海辺の砂浜がそろい、JR京葉線の葛西臨海公園駅から1分です。日暮里・舎人ライナーの舎人公園駅すぐの舎人公園には夏の水遊び池があり、水元公園には木立の中に冒険広場があります。
公園の中で自転車を借りられるのは、都立では駒沢オリンピック公園、代々木公園、小金井公園です(小金井公園のサイクリングセンターは改装のため2026年12月28日から2027年3月1日まで休業)。駒沢大学駅から徒歩15分の駒沢は、1964年のオリンピック会場を一周する約2.1キロのジョギングコースがあるランナーの定番で、自転車用の道は別に分かれています。砧公園のファミリーパークは自転車と犬が入れない小さな子ども向けの芝生で、光が丘公園と木場公園にも駅から近い大きな遊具広場があります。
- 代々木公園で冬のイルミネーションが行われている期間は、夜のサイクリングコースが使えないので、明るいうちに走りましょう。
花、桜、紅葉
季節の花の規模では昭和記念公園が群を抜いています。4月は渓流沿いのチューリップ、9月から10月は丘一面のコスモス、11月中旬はカナール沿いのイチョウ並木が見頃です。新宿御苑は都内でいちばん桜の時期が長く、冬に咲く早咲きから4月下旬の八重桜まで続き、11月前半には菊花壇展があります。神代植物公園はバラの名所で、5月中旬から下旬と10月が見頃、その合間に梅やツツジ、ボタンも楽しめます。
東部では、水元公園のはなしょうぶ園が6月上旬から中旬に見頃を迎え、メタセコイアの森は11月下旬から12月上旬に赤茶色に染まります。光が丘公園は11月のイチョウ並木で知られ、葛西臨海公園では冬に海辺のスイセンが咲き、花の一年がひと足早く始まります。にぎやかなお花見なら上野と井の頭が定番、ゆったり座りたいなら砧公園、舎人公園、小金井公園、昭和記念公園の芝生がおすすめです。
- 花の見頃は天候で1週間以上前後します。昭和記念公園や神代植物公園は公式サイトで開花状況を発信しているので、前日に確認すると確実です。
都心の有名な公園:にぎわいと文化
代々木公園は、東京でいちばん人が集まる芝生の公園です。週末はイベント広場でフェスティバル、日曜はダンスや演奏、春は大勢のお花見客でにぎわいます。中央の噴水エリアは2026年秋ごろの完成予定でリニューアル工事が進んでいて、一部が囲われている場合があります。上野恩賜公園は芝生で寝転ぶより、博物館や美術館、動物園、不忍池を楽しむ公園で、桜の見頃にはさくら通りが一方通行になります。吉祥寺駅から5分の井の頭恩賜公園は、桜に囲まれた池でボートに乗れて、西側の森には三鷹の森ジブリ美術館があります。
新宿御苑は入園料とルールのおかげで都心の公園の中では落ち着いていて、平日の朝はまるで貸し切りのようです。日比谷公園はほかと比べると小さめですが、銀座と皇居の間にあり、オフィス街のランチに芝生を使うならここが便利です。
静かに過ごせる郊外の公園
にぎわいより広さがほしいなら、都の端のほうへ。埼玉県境の水元公園は、都内で唯一水郷の景観をもつ公園で、水路やポプラ並木、バードサンクチュアリーがあります。金町駅からバスに乗り、バス停から歩いて7分ほどです。舎人公園と、大江戸線光が丘駅から8分の光が丘公園は、広くて平らで、利用者の多くは地元の人です。木場駅から10分の木場公園は少し小さめですが、園内に東京都現代美術館があり、斜張橋の木場公園大橋からはスカイツリーが見えます。
西では、西武多摩川線の新小金井駅か多磨駅から歩いて15分の野川公園と武蔵野公園が、郊外らしいのどかさです。川沿いには自然観察園もあります。神代植物公園は隣の深大寺の門前のそば店と、井の頭恩賜公園は吉祥寺のカフェと組み合わせるのがおすすめです。用賀駅から歩いて20分の砧公園は、世田谷美術館に隣接する広い芝生の公園です。倒木事故のあと、2026年は樹木点検のため一部エリアが立入制限されているので、出かける前に最新のお知らせを確認してください。