大藤と春の「ふじのはな物語」
公園の始まりは1968年に足利市堀込町(現在の朝倉町)で開園した早川農園で、その藤は「250畳の大藤」として知られていました。1997年に現在の迫間町へ移り、日本初の女性樹木医、塚本こなみさんが大藤を移植しました。この規模の藤の移植は日本で初めての成功例とされています。以来、大藤の藤棚は72平方メートルから約1,000平方メートルまで広がりました。大藤4本(野田九尺藤3本と八重黒龍藤1本)と80メートルの白藤のトンネルは栃木県の天然記念物です。
春の「ふじのはな物語 大藤まつり」は4月中旬から5月中旬までの約1か月(2026年は4月11日から5月20日)。うす紅、紫、白、そして最後に黄色の順に咲きます。黄色は日本では栽培が難しいとされるきばな藤(キングサリ)です。大藤の見頃は例年4月下旬から5月上旬で、ツツジは4月中旬から、シャクナゲは5月です。2026年は前年より1週間ほど早く咲いたので、ゴールデンウィークより4月後半のほうが確実なこともあります。
- 花の状況のページに最新の写真が載ります。出かける前に確認しましょう。
- 飲食物の持ち込みはできません。園内には売店やレストランがあり、春は藤ソフトも味わえます。
夜の藤と、毎日変わる入園料
大藤まつりの期間は夜まで開園して藤をライトアップし、池に映る藤棚は夜の定番の一枚です。2026年は開花が早く、予定を前倒しして4月15日からライトアップが始まり、まつり最終日の5月20日まで続きました。開園時間はピーク時が7時から21時、5月7日以降は20時30分まででした。春は昼と夜の入れ替えがなく、1枚の入園券で昼の藤もライトアップも見られるので、午後に入って夜まで過ごせます。
入園料は花しだいです。公園は花の咲き具合に合わせて毎日料金を決め、入園料のページに掲載しています。2026年時点で、藤の時期の1日券は大人1,200円から2,300円、子ども(4歳から小学生)600円から1,200円で、満開のときがいちばん高くなります。花の少ない時期は400円から900円まで下がります。20名以上の団体は1割引、チケット販売は閉園30分前まで、再入園はできません。
ピークの週末は、チケット売り場、道路、駅のどれもが混み合い、平日はずっと落ち着いています。通常の開園時間は10時から17時で、藤の時期は早く開くので、行く日の時間を確認しましょう。
- 三脚は通路の妨げにならなければ使えますが、照明器具、レフ板、脚立、ライブ配信は禁止です。
- ペットは入園できず、預かりもありません。盲導犬、介助犬、聴導犬は同伴できます。
冬のイルミネーション「光の花の庭」
10月中旬から2月中旬まで、園内は「光の花の庭」に変わります。10万平方メートルの園内に500万球以上、そのほぼすべてがLEDです。2026年から2027年は25回目で、10月17日から2月14日まで。主役は光の「奇蹟の大藤」で、紫の電飾が本物の花のように咲いて散るさまを描きます。白藤ときばな藤も光で咲き、山の斜面の「光の壁画」や、池の水鏡を使った演出もあります。
テーマは三つに変わります。11月中旬までは光とアメジストセージの秋の庭、11月下旬から12月下旬はクリスマス、元日からは冬咲きボタンとのニューイヤーです。夜景観光コンベンション・ビューローの日本三大イルミネーションに3度認定され、2025年11月にはインターナショナルイルミネーションアワードで最優秀賞を受けました。
この時期は昼の部と夜の部の入れ替え制です。昼の部は10時から15時で、いったん全員が退園します。夜の部は15時30分から20時30分、土日祝は21時まで。2026年から2027年は11月7日から1月3日まで営業が30分延びます。点灯は17時ごろ、延長期間は16時30分ごろです。夜の部の入園料は2026年から2027年の期間で大人1,500円、子ども800円。セブンチケットやローソンチケットの前売り券は50円安く、チケット売り場に並ばず入れます。12月31日は休園です。
- 点灯の瞬間を見るなら16時30分までに着きましょう。土日祝の夜がいちばん混みます。
- 公園はもともと湿地だった場所にあり、冬の夜は冷え込みます。2時間ほど屋外にいるつもりで暖かくして出かけましょう。
ほかの季節:一年に八つの花の庭
公園は一年を八つの花の季節に分けています。1月と2月は冬咲きボタン、寒紅梅、ロウバイ。3月から4月中旬は約3万球のチューリップ、菜の花、雪柳、桜。藤の後は「レインボーガーデン」で、5月中旬から6月にかけて約2,500株のバラが咲き、1,500本のシャクナゲや、ドーム型のトレリスを彩るクレマチスも見られます。6月はあじさいと花菖蒲の「ブルー&ホワイトガーデン」です。
6月下旬からは約1,500株の熱帯性スイレンが池に浮かび、昼咲きと夜咲きの両方が秋まで楽しめます。10月はアメジストセージのパープルガーデンと秋のバラが見頃を迎え、その後イルミネーションが始まります。この時期は人も料金も控えめで、藤の混雑を避けて庭を楽しみたい人に向いています。
東京からの行き方
いちばん簡単なのはJRです。上野や東京から宇都宮線で小山駅まで1時間ちょっと、東北新幹線なら約45分。そこから両毛線の高崎方面であしかがフラワーパーク駅まで約30分です。駅は2018年に開業し、入口まで歩いて3分ほど。両毛線は本数が多くないので、帰りの時刻を調べておきましょう。
帰りは、特にライトアップの後、駅がとても混雑します。公園は交通系ICカードに事前に十分チャージしておくよう呼びかけています。車なら無料駐車場が普通車300台、繁忙期は臨時駐車場を含めて約6,000台。東北道の佐野藤岡ICや北関東道の足利ICから、通常はそれぞれ約20分です。
浅草からは東武の特急りょうもうで足利市駅までおよそ80分ですが、足利市駅から公園へのシャトルバスはありません。公園は、東武線の場合は館林で東武佐野線に乗り換え、佐野でJR両毛線に乗り換える行き方を案内しています。足利市駅からタクシーを使うか、渡良瀬川を渡ってJR足利駅まで15分から20分歩き、1駅東へ乗る方法もあります。
- コインロッカーは正面ゲートのショッピングハウス横にあります(2026年時点で大500円、小300円)。
足利の町:足利学校、鑁阿寺、ワイナリー
足利は室町幕府を開いた足利氏ゆかりの町で、中心部はあしかがフラワーパーク駅から1駅西のJR足利駅から歩いて10分ほどです。史跡足利学校は日本最古の学校といわれ、16世紀にはフランシスコ・ザビエルが「坂東の大学」として紹介しました。復元された茅葺きの建物や孔子廟、庭園は1時間もかからずに回れ、参観料は手ごろです。
歩いてすぐの鑁阿寺は足利氏の屋敷跡に建ち、今も堀と土塁に囲まれています。本堂は2013年に国宝に指定されました。境内の大イチョウは11月下旬に黄色く色づき、ちょうどイルミネーションの時期と重なるので、午後は町歩き、夜は光の庭という一日にぴったりです。町の上の山には織姫神社があり、関東平野を見渡せます。園内の売店でもワインを扱うココ・ファーム・ワイナリーでは、毎年11月に収穫祭が開かれます。
- 足利学校は原則として毎月第3水曜日(11月は第2水曜日)と年末年始が休館です。出かける前に確認しましょう。