横浜:港の花火、中華街、赤レンガ倉庫
このリストでいちばん気軽に行けるのが横浜です。渋谷から東急東横線がそのまま、みなとみらい駅や元町・中華街駅まで乗り入れていて、東京駅や品川からはJRで桜木町や関内へ。みなとみらいの海辺では例年8月に、2万発近くを音楽に合わせて1時間足らずで打ち上げる花火大会があります。
国内最大級の横浜中華街では1986年から春節を祝っていて、獅子舞が通りの店を回り、ランタンが灯り、山下町公園ではステージも行われます。少し歩いたところにある赤レンガ倉庫は、海辺の旧税関倉庫を改装した施設で、広場では一年中イベントがあり、秋のオクトーバーフェストや12月のドイツ風クリスマスマーケットが定番です。
- 花火の日、海沿いの無料の場所は夕方には埋まります。有料席は事前販売で、子ども連れなら取る価値があります。
- 中華街の人気店は週末の午後に長い行列ができます。時間をずらすか、店先の肉まんで食べ歩きを。
鎌倉:流鏑馬、あじさい、鶴岡八幡宮
日本初の武家政権が置かれた鎌倉は、東京駅からJR横須賀線で約1時間。新宿や渋谷からは湘南新宿ラインも使えます。長い若宮大路の先にある鶴岡八幡宮では、毎年9月14日から16日に例大祭が行われます。15日は神輿の神幸祭が若宮大路を進み、16日の午後には鎌倉時代の狩装束をまとった小笠原流の射手が境内の馬場を駆け抜け、的を射ます。これが流鏑馬で、12世紀にさかのぼると伝えられる神事です。
6月の鎌倉は首都圏きってのあじさいの町になります。「あじさい寺」と呼ばれる明月院や、海を見下ろす斜面にあじさいの小径がある長谷寺がよく知られています。正月の鶴岡八幡宮は、関東でも屈指の初詣客でにぎわいます。
- 流鏑馬は、馬場沿いのよい場所が開始の何時間も前に埋まります。昼前には着いて、飲み物を持って行きましょう。
- あじさいの寺は平日の朝がおすすめです。6月の週末は長く並ぶこともあります。
川越:小江戸の10月の山車まつり
埼玉県の川越は、土蔵造りの商家が並ぶ通りと木造の時の鐘から「小江戸」と呼ばれています。池袋から東武東上線で約30分、西武新宿線なら西武新宿から本川越へ行けます。
川越まつりは10月第3土曜・日曜に行われ、氷川神社の例大祭から発展した約370年の歴史をもつ祭りです。高さ約8メートル、上に等身大の人形をのせ、囃子方が乗り込んだ山車が城下町をめぐります。見どころは夜で、交差点で出会った山車どうしが向き合って囃子を競う「曳っかわせ」に、観客が提灯を掲げて声援を送ります。「山・鉾・屋台行事」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産に登録されています。
- 曳っかわせを見るなら暗くなるまで残りましょう。帰りの電車はかなり混むので、先に食事を済ませるか少し早めに切り上げるのも手です。
秩父:12月2日・3日の屋台と冬の花火
秩父は埼玉県西部の山あいの町で、池袋から西武の特急ラビューで約80分。全席指定です。飯能で乗り換える各駅停車だともう少し時間がかかります。
毎年12月2日と3日の秩父夜祭は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭と並ぶ日本三大曳山祭のひとつで、ユネスコの山・鉾・屋台行事にも含まれています。提灯で飾った大きな笠鉾や屋台が町を曳かれ、3日の夜には御旅所へ向かう急な坂を引き上げられ、羊山公園から打ち上げられる花火が冬の空に開きます。冬の花火は珍しく、冷たい山の空気の中で光る屋台と花火を見るために、多くの人が訪れます。
- ラビューは早めに予約を。祭りの日は臨時列車が出ますが、それでも売り切れます。取れなければ各駅停車で。
- 12月の山の夜は東京よりずっと冷えます。厚手のコート、帽子、手袋、暖かい靴で。
- 祭りではドローンの使用が禁止されています。
成田:空港のそばの門前町
成田は空港だけの町ではありません。真言宗の大本山、成田山新勝寺の門前町で、上野から京成線で約1時間、JRの成田駅もあります。駅から寺へ続く表参道には古い店や、店先でうなぎを焼く鰻屋が並びます。
成田山は全国でも有数の初詣の寺で、節分には人気力士や俳優が豆をまく関東でいちばん有名な節分会が行われます。7月上旬の成田祇園祭は約300年の歴史があり、3日間にわたって10台の山車・屋台と神輿が町をめぐります。山車が寺へ向かう急な坂を一気に駆け上がる場面がいちばんの見どころです。
- 日本に着いた日や帰る日に組み込みやすい町です。駅にはコインロッカーがあり、空港までは電車ですぐです。
幕張:大型展示会とライブ
千葉県の幕張は、首都圏の大型展示会やコンサートの多くが開かれる場所です。幕張メッセでは9月の東京ゲームショウ、12月のジャンプフェスタと東京コミコン、年末のロックフェスCOUNTDOWN JAPANが開かれ、夏フェスのサマーソニックも長年、メッセと隣のZOZOマリンスタジアムを会場にしてきました。JR京葉線の海浜幕張駅までは東京駅から約30分です。
観光というよりイベントのための遠征ですが、まわりも過ごしやすく、スタジアム横の海浜公園、駅前のアウトレット、飲食店がそろっています。ただしライブ後はどこもすぐに満席になります。
- 東京駅の京葉線ホームは、ほかの路線から地下をかなり歩きます。10分以上は見ておきましょう。
- 大きなライブのあとは駅で入場規制がかかります。カフェで30分待つほうが早く帰れることもあります。
箱根・小田原:箱根駅伝と大名行列
神奈川の山あいの温泉地、箱根へは、新宿から小田急ロマンスカーで箱根湯本まで約1時間半。JRや新幹線で小田原へ行き、箱根登山鉄道に乗り換える方法もあります。イベントと温泉の一泊を組み合わせるならここです。
1月2日と3日の箱根駅伝は、正月に日本じゅうがテレビで見守る大学の駅伝で、東京・大手町から芦ノ湖までの往復約217キロを走ります。小田原から山へ駆け上がる5区は毎年いちばん話題になる区間で、小田原や箱根の沿道は小旗を振るファンで埋まります。11月3日の箱根大名行列は1935年に始まった行事で、湯本の旧東海道沿いを江戸時代の装束の大名行列が進みます。
- 駅伝の日は選手が近づくとコースの道路が通行止めになり、バスは遅れます。電車を使い、車道には出ないように。
- 正月と11月の連休の箱根の宿は早く埋まります。泊まるなら早めの予約を。
日光:千人武者行列と紅葉
栃木県の日光へは、浅草から東武の特急で約2時間。徳川家康をまつる豪華な彫刻の日光東照宮では、年に2回大きな例大祭があります。5月17日・18日の春季例大祭では、1日目に流鏑馬、2日目に鎧武者や江戸時代の装束の1000人以上が神輿を守って参道を進む「百物揃千人武者行列」が行われます。10月中旬の秋季大祭にも行列があります。
日光のもうひとつのハイシーズンが秋です。紅葉は標高の高い中禅寺湖やいろは坂から、例年10月に色づきはじめ、数週間かけて東照宮のあたりへ下りてきます。
- 秋の週末のいろは坂は何時間も渋滞することがあります。朝早くか平日に。
- 日光、とくに中禅寺湖のあたりは東京よりかなり寒いので、5月でも羽織るものを。