路線・列車・乗る駅
東京から出る新幹線は2つの会社が運行しています。JR東海の東海道新幹線は名古屋、京都、新大阪を経て広島・博多方面へ向かい、最速の「のぞみ」で京都まで約2時間15分、新大阪まで約2時間30分です。北へ向かう路線はJR東日本で、東北新幹線「はやぶさ」なら仙台まで約1時間30分、北陸新幹線「かがやき」なら金沢まで約2時間30分。大阪の新幹線の駅は大阪駅ではなく新大阪駅です。
どの路線も東京駅が始発です。京都・大阪方面は、のぞみが全列車停車し渋谷・目黒や羽田空港に近い品川駅、横浜に泊まるなら新横浜駅からも乗れます。仙台・金沢方面は上野駅にも停まり浅草方面から便利ですが、通過する列車もあるので確認しましょう。東京駅では東海道新幹線のホーム(14〜19番線)とJR東日本のホーム(20〜23番線)は改札が別で、歩いて数分離れています。
どの路線にも速い列車と停車駅の多い列車があります。東海道新幹線は「のぞみ」が最速で本数も最多、「ひかり」は停車駅が少し多く京都まで約25分長く、「こだま」は各駅停車で4時間近くかかります。仙台方面は「はやぶさ」が最速で「やまびこ」は停車駅が多め。金沢方面は「かがやき」が速く、「はくたか」が停車駅の多い列車です。
- 東京駅で在来線から新幹線改札までは15〜20分を見ておきましょう。荷物や子ども連れならもっと余裕を。
- 予約サイトや乗換アプリでは「大阪」ではなく「新大阪」で検索します。
ネット予約:スマートEXとJR東日本
京都・大阪方面は、JR東海のスマートEXが公式の予約サービスです(英語版もあります)。年会費は無料で、メールアドレスと本人認証サービス(3Dセキュア)に対応したクレジットカードで登録します。海外発行のデビットカードやプリペイドカードは使えないことがあります。乗車日の1年前の5時30分から予約でき、座席は1か月前に確定します。発車前なら何度でも無料で変更でき、払い戻しには手数料がかかります。当日はアプリのQRチケットを改札にかざすか、登録した交通系ICカードをタッチするか、駅の券売機で紙のきっぷを受け取ります。
仙台・金沢方面はJR東日本のえきねっとで予約できます。訪日客向けには英語の「JR-EAST Train Reservation」もあります。駅の券売機で紙のきっぷを受け取るか、交通系ICカードにひも付けて新幹線eチケットとして改札を通れます。スマートEXではJR東日本の列車は買えず、えきねっとでは東海道新幹線は買えないので、京都と仙台の両方に行く旅なら予約は2つに分かれます。
ネット予約が役立つのは、混む日と、富士山側の席や大きな荷物のスペース付きの席など座席を選びたいときです。普通の平日なら当日駅で買っても困りません。旅行予約サイトでも新幹線のきっぷが売られていますが、支払い前に、そのまま乗れるきっぷか、窓口で引き換えが必要なバウチャーかを確認しましょう。
- 海外のカードを使う人は、出発前にカード会社で3Dセキュアを設定しておきましょう。スマートEXで決済が通らない一番の原因です。
- ネット予約を券売機で受け取るときは、決済に使ったカードか予約番号を求められます。手元に用意しておきましょう。
駅で買う:券売機、窓口、改札
大きな駅には英語表示ができる新幹線・指定席の券売機があります。行き先、列車、座席の種類を選び、座席表から席を指定して、現金かクレジットカードで払います。出てくるのはふつう乗車券と特急券の2枚で、1枚にまとまっていることもあります。同じ券売機でネット予約の受け取りもでき、主要駅にはパスポートを読み取ってJRパスの発券や座席指定ができる機械もあります。
複雑な旅程、レールパス、払い戻しは有人の窓口が頼りになります。ただJR東日本は券売機への切り替えで小さな窓口を多く閉じており、東京駅の窓口は朝や連休前後に長い列になることがあります。駅での指定席の発売は、乗車日の1か月前の10時からが基本です。普通の平日なら、1時間以内に出る列車の席が取れることもよくあります。
新幹線の改札では、きっぷを全部重ねて一度に入れ、出てきたら受け取って、降りる駅で改札を出るまで持っていてください。Suicaなどの交通系ICカードは、予約にひも付けていなければそれだけでは新幹線に乗れません。在来線から乗り継ぐときは、いったんICカードで在来線の改札を出てから、新幹線改札にきっぷを通すのがいちばん確実です。きっぷが通らないときは改札の係員に声をかけましょう。
- JR東日本の路線では、券売機で一度登録したICカードで自由席に乗れる「タッチでGo 新幹線」も使えます(仙台行きの「やまびこ」など)。
- 2人旅なら普通車のD・E席がおすすめです。2列側なので隣に知らない人が座りません。
指定席と自由席、のぞみとJRパス
指定席は少し高いぶん、確実に座れます。JR東海は季節によって指定席の料金を変えていて、閑散期は数百円安く、繁忙期は高くなります。目安として、東京からのぞみの普通車指定席は通常期で京都まで約14,000円、新大阪まで約14,700円(2026年時点)、自由席は少し安くなります。のぞみの自由席はふつう1〜3号車の3両で、ひかり・こだまはもっと多くあります。仙台行き「はやぶさ」と金沢行き「かがやき」は全車指定席なので、自由席に乗るなら「やまびこ」「はくたか」です。
繁忙期には、のぞみの自由席自体がなくなります。JR東海はゴールデンウィーク、お盆、年末年始にのぞみを全車指定席とし、2026年度は10月〜3月の3連休も対象に加えました。自由席特急券でも乗車はできますが、デッキや通路に立つことになります。この期間は早めに予約するか、自由席が残るひかり・こだまを使いましょう。
ジャパン・レール・パスでは、ひかりとこだまに乗れます。2023年10月からは、乗車ごとに「のぞみ・みずほ」用の特別な券を買えばのぞみにも乗れ、東京〜京都・新大阪で約4,960円です(2026年時点)。京都・大阪への1往復だけならパスはほとんど元が取れません。金沢を回るなら、JR西日本の北陸アーチパス(訪日客向け)が、東京からの北陸新幹線と京都・大阪までの列車に7日間乗れて、2026年3月から35,000円です。ただし東海道新幹線には使えません。JR東京ワイドパスは京都・金沢・仙台までは届きません。
- 連休の帰りは、最終日の前日か最終日の早い時間に東京へ戻ると、Uターンラッシュのピークを避けられます。
- のぞみが満席なら、ひかりを見てみましょう。空いていることが多く、京都までの差もわずかです。
大きなスーツケース:間違えやすいルール
東海道新幹線と、その先の山陽・九州新幹線では、縦・横・高さの合計が160cmを超える荷物を持ち込むには特大荷物スペースつき座席の予約が必要です。一部車両の最後列で、座席の後ろに荷物を置くスペースがあります。追加料金はかからず、ネット予約、券売機、窓口で選べます。予約なしで持ち込むと手数料1,000円がかかり、車掌から置き場所を指示されることもあります。合計250cmを超える荷物は持ち込めません。大型のスーツケースは160cm前後のことが多いので、測っておきましょう。
仙台・金沢方面のJR東日本の路線には、大きな荷物の予約制度はありません。一部の車両に予約不要の荷物置場があり(先着順)、機内持ち込みサイズなら網棚に載ります。どの路線でも、いちばん楽なのは持って乗らないことです。ホテルやコンビニから宅急便で次のホテルへ送れば、東京から京都・大阪ならふつう翌日に届きます。
- JRパスで特大荷物スペースつき座席を取るときは、窓口で伝えるか、JRパスの予約サイトで選びます。
- ベビーカーやスポーツ用品は特大荷物に含まれませんが、特大荷物スペースに置くなら座席の予約が必要です。
車内で:富士山、駅弁、混む日
東京から西へ向かうと、富士山は進行方向右側、出発から約40分の新富士駅付近で見えます。普通車ならE席の窓側(グリーン車はD席)を選びましょう。東京へ戻るときは左側のA席です。晴れていることが条件で、冬の午前中がいちばんよく、夏はかすんで見えないことも多いです。
在来線と違って、新幹線の車内で食事をするのはごく普通です。乗る前に駅弁を買いましょう。東京駅の改札内にある駅弁屋 祭には全国の駅弁が150種類以上並び、ホームの売店でもサンドイッチや飲み物、ビールが買えます。ごみはデッキやホームのごみ箱へ。会話は静かに、電話はデッキで、リクライニングは後ろの人にひと声かけてから倒しましょう。
連休以外で混むのは、金曜夕方の東京発と、日曜の午後から夜の東京行き、それに朝の出張客の多い列車です。平日の日中なら、たいてい次の列車の席が取れます。
- ホームの床に号車番号の表示があります。自分の号車の位置に並べば、列車はぴったりそこに止まります。
- 新幹線は定刻ちょうどに発車し、ドアもすぐ閉まります。数分前にはホームへ。