電車、ホーム、エスカレーター
電車の中は静かです。話すなら小声で、スマートフォンはマナーモードにし、通話は降りてからにします。優先席付近では混雑時に携帯電話の電源を切るよう鉄道会社が呼びかけており、優先席はお年寄り、妊娠中の人、けがや障害のある人、小さな子ども連れの人のための席です。混んだ車内ではリュックを前に抱えるか網棚に置き、大きなスーツケースは体に寄せて持ちましょう。新幹線や長距離列車では食事をしても大丈夫ですが、通勤電車では控えます。
ホームでは足元の表示に沿って並び、降りる人を待ってから乗ります。ラッシュ時には女性専用車両を走らせる路線も多く、ホームと車両に表示があります。エスカレーターは、東京では昔から左に立ち、右を歩く人が追い越す習慣があります。今は鉄道会社や国が「歩かずに立ち止まる」よう呼びかけていて、埼玉県や名古屋市では条例にもなりましたが、東京では今も左に立つ人がほとんどです。左に立ち、手すりにつかまって、歩かないのがいちばん無難です。
- 乗る前にスマートフォンをマナーモードにしておきましょう。
- 混んだ電車ではリュックを乗る前に下ろしましょう。押し込まれてからでは遅いです。
- 駆け込み乗車はやめましょう。次の電車はたいてい数分後に来ます。
街なか:ごみ、たばこ、食べ歩き、お酒
東京には公共のごみ箱がほとんどありません。それでも街がきれいなのは、ごみを持ち歩き、ごみ箱やホテルで捨てる人が多いからです。コンビニにはごみ箱がありますが、基本的にはその店で買った物のためのもので、自販機の横にはペットボトルと缶の回収箱があります。たばこは決められた喫煙所でのみ吸えます。東京の多くの地域では路上や公園での喫煙が制限され、飲食店の店内も原則禁煙です。大きな駅の近くにある喫煙所を探しましょう。
食べ歩きは違法ではありませんが、浅草のような混雑した商店街では嫌がられることが多く、買った店の前で食べるよう頼む屋台もあります。脇に寄って食べ終えてから歩きましょう。路上での飲酒は東京の大半で合法ですが、大きな例外があります。渋谷区では近年、渋谷駅周辺の路上や公共の場所での飲酒を、一年中、毎晩18時から翌朝5時まで禁止しています。罰則はありませんが、パトロールの人に注意されます。
- 小さなごみ袋をポケットに入れておくと便利です。1時間ペットボトルを持ち歩くこともあります。
- ごみ箱に分別の表示があれば、ペットボトルや缶を分けて捨てましょう。
- 18時以降の渋谷では、交差点ではなくお店の中で飲みましょう。
お店、飲食店、チップ、靴
日本にチップの習慣はありません。テーブルにお金を置いていくと、店員さんが追いかけて返しに来ることもあります。よいサービスは料金に含まれていると考えてください。居酒屋では最初の飲み物と一緒に「お通し」という小鉢が出て、その分の席料がかかりますが、会計の間違いではありません。店員さんが伝票を持ってこない限り、会計は入口近くのレジで済ませます。
行列はきちんと守られています。電車、ラーメン店、エレベーター、トイレでも並び、大きなイベントでは係員が「最後尾」の札を持って列の終わりを示しているので、その後ろにつきましょう。店内で写真を撮るときは、特に小さなセレクトショップやギャラリーでは先に確認し、「撮影禁止」の表示にも気をつけましょう。
玄関で床が一段高くなっていたり、靴箱やスリッパがあったりしたら靴を脱ぎます。家、旅館、飲食店の座敷、一部のお寺のお堂、お店の試着室などです。畳の上ではスリッパも脱ぎ、トイレには専用のスリッパがあることが多く、それはトイレの中だけで使います。
- レジではお金やカードを店員さんの手ではなく、小さなトレーに置いて渡します。
- お寺や旅館に行く日は、穴のない靴下と脱ぎやすい靴で。
- 小さな飲食店は現金のみのことも多いので、入口のカードのマークを確認しましょう。
温泉と銭湯の基本
温泉でも街の銭湯でも、お風呂の基本的なルールは同じです。水着は着ずに裸で入り、男湯と女湯に分かれています。まず洗い場で小さな椅子に座って体をしっかり洗い流し、それから湯船に入ります。小さなタオルは湯船に入れず、頭にのせるか縁に置き、長い髪はまとめましょう。
大声で話さず、泳いだりお湯をはねたりせず、入浴前の飲酒も避けます。タトゥーの扱いは施設によって違います。大型の温泉施設やホテルのお風呂では断られたり隠すよう求められたりすることが多い一方、東京の街の銭湯には比較的寛容なところも多いので、料金を払う前にルールを確認するか受付で聞きましょう。
- 脱衣所に戻る前に体を軽くふいて、床をぬらさないようにしましょう。
- 小さなタオルは持参かレンタルで。温泉には石けんやシャンプーがたいていありますが、銭湯にはないこともあります。
- 長湯のあとは水を飲み、めまいがしたらすぐ上がりましょう。
写真、神社、お祭り
人を撮るときは先に声をかけましょう。特に子ども、店員さん、観光客向けにポーズをとっているわけではない着物姿の人には必ず確認を。神社やお寺では、鳥居や門で一礼して静かにお参りすれば十分です。お参りの作法やおみくじ、お守りの扱いは神社参拝マナーのガイドで説明しています。
お祭りには小銭と千円札を持って行きましょう。屋台の多くはカードが使えません。買った屋台の近くで食べ、ごみは主催者が用意したごみ箱に入れるか持ち帰り、通りの真ん中で立ち止まらないようにします。神輿が来たら道を空け、触らず、係員や警察の誘導に従いましょう。巡行のために道路が規制されることもよくあります。浴衣で行くのは大歓迎で、多少着方が違っても誰も気にしません。
- 屋台は日が暮れた直後がいちばん混みます。早めに買って、通り道から離れた場所で食べましょう。
- よい写真のために石灯籠や塀、石段の上に乗るのはやめましょう。
- 大きなお祭りでは、近道が空いて見えても一方通行の誘導に従いましょう。