神社とお寺の見分け方
神社は神道の場で、朱色や白木の鳥居が目印です。参道には狛犬が並び、社殿にはしめ縄や紙垂が下がっています。お寺は仏教の場で、山門をくぐって入り、仁王像が立っていることも多く、本堂の前には大きな常香炉、ときには五重塔があります。
東京では両方が隣り合っていることもよくあります。浅草はその代表で、浅草寺と浅草神社が同じ境内にあり、それぞれで拝み方が違います。とはいえ、どこでも基本は同じで、静かに歩き、本殿や本堂の近くでは声を落とし、掲示に従えば大丈夫です。
神社で:鳥居、手水、二礼二拍手一礼
鳥居の前で軽く一礼してからくぐり、帰りも振り返って一礼する人が多いです。参道の真ん中は神様の通り道とされるので、端を歩きましょう。お参りの前には手水舎へ。柄杓を右手で持って左手を清め、持ち替えて右手を清め、左の手のひらに水をためて口をすすぎ(柄杓に直接口をつけない)、もう一度左手を清めて、最後に柄杓を立てて柄に水を流します。2020年以降は柄杓を置かず流水にしている神社も多いので、その場合は手を清めるだけで十分です。
社殿の前では、お賽銭を投げずにそっと入れ、鈴があれば鳴らします。そして二礼二拍手一礼。深く二回お辞儀をし、二回手を打ち、手を合わせて静かにお祈りし、最後にもう一度お辞儀をします。独自の作法がある神社では、社殿に案内が出ています。お賽銭の金額に決まりはなく、5円玉は「ご縁」にかけてよく使われます。
- 小銭をポケットに用意しておくと、列の先頭で財布を探さずにすみます。
- お参りが済んだら横によけましょう。混む日は後ろの人が待っています。
お寺で:お線香と、手はたたかない
お寺では手をたたきません。お賽銭を入れたら手を合わせて頭を下げ、静かにお祈りし、一礼してから離れます。本堂の前に常香炉があるお寺では、少額でお線香を求めて火をつけ、灰に立てて、煙を手で自分のほうへあおぎます。頭や、良くなってほしい体の場所に煙をかける人が多いです。
お堂に上がるときは、ほかの人が脱いでいる場所で靴を脱ぎ、帽子もとりましょう。お堂はまず祈りの場なので、拝んでいる人の前を横切らず、法要の最中は少し距離をとります。
おみくじ、お守り、絵馬、御朱印
おみくじは大吉から凶まであります。凶が出たら、結び所に結んで悪い運を置いていくのが習わしで、吉は財布などに入れて持ち帰ってかまいません。浅草寺のおみくじは昔ながらの比率を守っていて凶が多めといわれます。出ても気にしすぎないでください。
お守りは健康、学業、交通安全、安産などの願いごとに合わせて選びます。中を開けてはいけません。だいたい一年ほど持ち、お正月などに神社やお寺の古札納所へ返すと、お焚き上げしてもらえます。絵馬は願いごとを書いて掛ける木の板です。眺めるのはかまいませんが、他人の願いごとを近くから撮影するのは控えましょう。
御朱印はお参りした証として御朱印帳にいただくもので、スタンプラリーの記念品ではありません。先にお参りを済ませてから授与所へ行き、新しいページを開いて渡し、決められた金額(神社では初穂料、お寺では納経料などと呼ばれ、たいてい数百円)を納めます。普通のノートには書いてもらえません。混雑する時期は、書き置きの紙で授与されることも多いです。
- 神社用とお寺用で御朱印帳を分ける人もいます。迷ったら授与所でたずねてみましょう。
- お守りはおみやげにも喜ばれます。何のお守りかを添えて渡すといいでしょう。
お祭り、初詣の混雑、写真、服装
お祭りでは、神様が神輿に乗って町を回ります。担ぐのはそろいの半纏を着た町会や担ぎ手の団体です。見物は沿道の脇から、神輿に触ったり行く手をふさいだりせず、前を横切らず、誘導係の指示に従いましょう。担ぐのは基本的に地元の団体の人ですが、体験の受け付けをしているお祭りもあります。
お正月の明治神宮や浅草寺は三が日に大変な人出になり、警察と係員が本殿や本堂までの一方通行の列を作ります。ゆっくり参拝したいなら早朝か数日ずらすのがおすすめで、子どもから目を離さず、波のように進む列を気長に待ちましょう。2月の節分には多くの寺社で豆まきがあり、秋の七五三の時期は着物姿の家族でにぎわいます。
境内や門、お祭りの様子を撮るのはたいてい問題ありません。お堂や社殿の中、ご祈祷や儀式の最中、撮影禁止の掲示がある場所ではカメラをしまい、神職や家族連れ、子どもを近くから撮るときは一声かけましょう。普通のお参りに服装の決まりはなく、清潔な普段着で十分です。お祈りのときは帽子をとり、社殿でご祈祷を受けるなら少しきちんとした服装にしましょう。
- 本殿の前や社殿の階段で飲食するのは控えましょう。
- 人の多い境内ではドローンや自撮り棒は歓迎されません。禁止している寺社も多いです。