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居酒屋の楽しみ方:お通しから会計までの基本

居酒屋は、お酒と小皿料理をみんなで分け合いながらゆっくり過ごす日本の酒場で、東京の夜のごく定番の過ごし方です。仕組みは簡単ですが、頼んでいない小鉢、飲み放題の時間、最後にまとめて払う会計など、言葉にされないルールがあります。外国人の友人を案内するときにも役立つよう、入店から終電までの流れをまとめました。

提灯と看板に照らされた夜の東京の街角の居酒屋
写真: Luca Sartoni from Vienna, Austria, CC BY-SA 2.0, Wikimedia Commons

入店、席、おしぼり、お通し

奥沢の店先に暖簾とともに下がる「おでん」の赤提灯
写真: peno4 from Yakitori izakaya Saito in Okuzawa, Setagaya, Tokyo, CC BY-SA 2.0, Wikimedia Commons

赤ちょうちんやのれんが目印です。店員に人数を聞かれたら、指で示しても通じます。カウンター、テーブル、靴を脱ぐ座敷、グループ向けの個室などに案内されます。おしぼりで手をふき、最初の飲み物はすぐに注文するのが普通です。全員の飲み物がそろってから、みんなで乾杯します。

最初の飲み物と一緒に出てくるのがお通しです。枝豆や煮物、小さなサラダなど、頼んでいない小鉢で、一人ずつかかる席料のようなもの。数百円が多く、高めの店ではもう少しかかり、会計に含まれます。ごく普通の習慣で、多くの店では断れません。お通しを出さない大手チェーンもあります。値段が気になるなら、座る前に「お通しはいくらですか」と聞いてかまいません。

  • 座敷では靴を脱ぎます。脱いだ靴は店員が示す場所に置きましょう。
  • 人気店は平日なら19時ごろ、金曜はもっと早くから埋まります。4人以上なら予約がおすすめです。

注文:タブレット、QRコード、「すみません」

恵比寿の居酒屋で出されたマグロやブリ、白身の刺身盛り合わせ
写真: Syced, CC0, Wikimedia Commons

チェーン店ではテーブルのタブレットか、スマホで読み取るQRコードで注文するのが主流で、写真付きの英語表示がある店も多いです。小さな店は紙のメニューと、手書きの今日のおすすめ。店員を呼ぶときは手を挙げて「すみません」、または呼び出しボタンを押します。料理は数品ずつ頼んで、足りなければ追加。コースのように順番に出るのではなく、できたものから届き、みんなで取り分けます。

よくある流れは、まず飲み物(最初は生ビールの人が多い)、次に枝豆や冷奴、ポテトサラダのようなすぐ出る一品、それから焼き鳥、唐揚げ、刺身などのメインになる料理、最後にご飯ものや麺類の「締め」。ビールのほかにハイボール、レモンサワーなどのサワー、日本酒、ウーロン茶、ソフトドリンクが定番です。お酒を飲まなくてもまったく問題ありません。飲酒は20歳からです。

  • 迷ったら「おすすめは何ですか」。小さな店では、手書きのおすすめがいちばんの料理であることが多いです。
  • 日本酒は一合(180ml)の徳利か、升にあふれさせて注ぐグラスで頼むのが一般的です。

飲み放題:時間との勝負

飲み放題は、決まった時間内なら定額で飲み物が飲めるプランです。90分か120分が多く、終了の30分ほど前にラストオーダーになります。グループで予約するコース(料理と飲み放題のセット)に含まれることが多く、単品で付けられる店もあります。食べ放題はその料理版です。

ルールは店によって違いますが、同じテーブルの全員が同じプランにする、グラスが空いてから次を頼む、プレミアムなお酒は別料金か対象外、といった条件がよくあります。3杯以上飲むなら元が取れる計算です。ラストオーダーは店員が知らせてくれます。次の予約が入っていることも多いので、時間はきっちり守られます。

  • 注文前に飲み放題の対象メニューを確認しましょう。クラフトビールや良い日本酒は上位プランのことがあります。
  • グループのコース予約は、食べログやホットペッパーグルメなどの予約サイトか電話で。

チェーン店、個人店、横丁、たばこ

提灯がともる新宿思い出横丁の細い路地
写真: Nesnad, CC BY 4.0, Wikimedia Commons

チェーン店は写真付きメニュー、英語表示、タブレット、カード払い、大人数の席がそろっていて、初めての夜に向いています。個人店はカウンターに手書きメニュー、店主が料理を作り、料理の味で勝ることも多い一方、席が少なく現金のみのことも。常連だけの小さな店もあり、入口で断られても気にすることはありません。

横丁は駅前に残る飲み屋の路地です。新宿駅西口の思い出横丁は、焼き鳥やもつ焼きの小さなカウンターが並ぶ細い路地。渋谷駅すぐの「のんべい横丁」は1950年代初めから続き、4、5人で満席になる店もあります。恵比寿駅近くの恵比寿横丁は、小さな居酒屋が集まる比較的新しい屋内の横丁で、遅くまで開いている店が多いです。新宿ゴールデン街は居酒屋というよりバーの街で、チャージのある店が一般的です。2、3人で訪れ、写真のために路地をふさがないようにしましょう。

2020年4月から、国の法律とそれより厳しい東京都の条例により、従業員のいる飲食店では喫煙専用室を除いて屋内が禁煙になりました。喫煙できる店は入口に標識を掲げる必要があり、20歳未満は喫煙エリアに入れません。実際には都内の居酒屋の多くは禁煙で、喫煙室のある店や、従業員のいない店主一人の店で喫煙可のところが一部ある程度です。

  • 横丁の小さな店にはチャージ(席料)がつくことが多いです。
  • 店内で他のお客さんを撮るときは、ひと声かけてから。客の写真を断る店も多いです。

会計、終電、使えるひと言

会計は「お会計お願いします」、または両手の人差し指で小さくバツを作る合図でも伝わります。テーブルごとに一枚の伝票が基本で、入口のレジで払います。混んでいる時間は個別会計を断られることが多いので、一人がまとめて払って割り勘にするのが普通です。チップは不要です。チェーン店はカードやスマホ決済が使え、小さな店は現金のみのことが多いです。伝票にはお通し、チャージ、飲み放題が並ぶのが普通です。

多くの路線で都心を出る終電は0時前後で、居酒屋はそれより遅くまで開いていることが多いので、二軒目に行く前に乗換アプリで終電を確認しましょう。タクシーは夜通し走っていますが、深夜は料金が上がります。渋谷駅周辺では2024年10月から一年中、18時から翌朝5時まで路上での飲酒が禁止されています。飲み物は店の中で飲み終えましょう。

  • 外国人の友人と行くなら「とりあえず生」「おかわり」「別々で」の三つを教えてあげると喜ばれます。
  • 帰りに「ごちそうさまでした」と言うのが気持ちのいい締めです。

よくある質問

お通しとは何ですか?払わなければいけませんか?

最初の飲み物と一緒に出る小鉢で、一人ずつ数百円ほどかかるのが一般的です。多くの店では断れない席料のようなものですが、お通しのない大手チェーンもあります。

東京の居酒屋に英語メニューはありますか?

チェーン店ではタブレットに写真付きの英語表示があることが多いです。小さな店は日本語のみのこともあり、その場合は他の席の料理を指さしたり、おすすめを聞いたりすると伝わります。

居酒屋でチップは必要ですか?

必要ありません。会計に加わるのはお通しやチャージくらいです。

東京の居酒屋でたばこは吸えますか?

ほとんどの店で吸えません。2020年から都内では従業員のいる店は喫煙専用室を除いて屋内禁煙で、喫煙可の店は入口に標識があります。20歳未満は喫煙エリアに入れません。

飲み放題の仕組みは?

決まった時間、多くは90分か120分のあいだ定額で飲めるプランで、終了30分ほど前にラストオーダーがあります。テーブル全員の参加が条件のことがよくあります。

一人や子ども連れでも居酒屋に行けますか?

一人ならカウンター席が気楽です。子ども連れは夕方早めのチェーン店なら歓迎されることが多いですが、喫煙エリアには入れず、横丁の小さな店は大人向けと考えたほうがよいでしょう。

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