エリアの特徴
クラブカルチャーの中心は渋谷です。駅から坂を上った道玄坂や円山町のあたりには、テクノやハウスの老舗WOMBのような大型クラブのほか、地元のシーンが集まる小箱やDJバーが点在しています。六本木はより華やかで国際色が強く、観光客や在住外国人、会社の飲み会帰りでにぎわう大型の商業系クラブや深夜バーが多いエリアです。新宿は二つの顔があり、歌舞伎町には歌舞伎町タワーに入るZero Tokyoがあり、隣のゴールデン街には数席しかない小さなバーが路地にひしめいています。歩いてすぐの新宿二丁目は、東京でいちばん知られたLGBTQ+のバー街です。
ライブハウスなら西へ。下北沢と高円寺には小さなライブハウスやレコード店、音楽バーが多く、インディー、パンク、ロック、実験音楽のバンドがほぼ毎晩出演しています。下北沢のSHELTERは代表的な地下のライブハウスの一つで、高円寺は日本のパンクの聖地とも呼ばれます。
クラブの基本:身分証、服装、料金、ドリンク
身分証の原本は必須です。日本では20歳未満の飲酒は禁止で、ほとんどのクラブが入口で写真付き身分証を確認します。コピーやスマホの写真は不可というところが多いので、運転免許証やマイナンバーカード、パスポート、在留カードなどを持って行きましょう。服装はスマートカジュアルが基本。サンダルやタンクトップは避けたほうが無難で、タトゥーが見える服装やラフすぎる格好を断る大型クラブもあります。
多くのクラブはエントランス料金制で、ドリンクチケット1枚付きのことが多いです。前売り、ゲストリスト、指定の時間前の入場で安くなることがよくあり、女性料金を設けている店もあります。ドリンクチケットはバーで交換し、2杯目からは別料金。大きなクラブにはコインロッカーやクロークがあり、冬は特に助かります。フロアでの撮影を禁止しているクラブも多く、アンダーグラウンド系のイベントでは特に厳しいので、周りが撮っていないならスマホはしまっておきましょう。
- 身分証はコピーではなく原本を。深夜1時に入店を断られて終電もない、という状況は避けたいところです。
- クラブやイベントのページに料金が出ていることが多いので、事前に確認しておきましょう。
終電、オールナイト、2016年の法改正
東京の電車は深夜0時から0時半ごろに終電を迎え、始発は朝5時ごろです。夜の過ごし方はこれで決まり、終電前に帰るか、始発まで遊ぶかのどちらかになります。オールナイトのイベントは後者向けで、多くは23時ごろに始まり朝5時ごろに終わります。タクシーは一晩中走っていますが、都内を移動すると高くつくので、漫画喫茶やカプセルホテルが定番の避難先です。
朝まで踊れるようになったのは、実は比較的最近のことです。長いあいだ風営法によって深夜0時以降のダンス営業は制限されていて、2010年代前半には警察によるクラブの摘発も相次ぎました。2016年6月に施行された改正風営法で「特定遊興飲食店営業」の許可が新設され、許可を受けた指定地域のクラブは深夜0時以降も酒を出してダンスをさせられるようになりました。こうした店には18歳未満は深夜に立ち入れず、クラブ側も独自に20歳以上としています。
- 出かける前に終電を確認しましょう。路線によって数分ずつ違います。
- クロークのないクラブなら、大きな駅のコインロッカーに荷物を預けるのが便利です。
ライブハウスとドリンク代
ライブハウスは多くが地下にある小さなコンサート会場で、キャパは多くても数百人ほどのスタンディングです。チケットはイープラス、ぴあ、LivePocketなどで販売され、整理番号順に入場する公演が多くあります。チケット代とは別に、ほぼすべてのライブハウスで入口でドリンク代(数百円)を払い、バーで交換するチケットやコインを受け取ります。水しか飲まない人も含め、全員が払う決まりです。
ライブは18時や19時ごろの早い時間に始まり、終電よりかなり前に終わるので、クラブが苦手な人でも気軽に楽しめます。入口近くの物販ではバンドがCDやグッズを売っていて、終演後に話しかけるのもごく普通のことです。
マナーと安全
東京は夜も比較的安全な街ですが、大きな繁華街には有名な問題があります。客引きです。特に歌舞伎町や六本木では、安い飲み放題や女の子のいる店、近くのいいバーを路上で勧められますが、絶対についていかないこと。歌舞伎町のある新宿区や六本木のある港区などでは条例で客引き行為が規制されていて、客引きを使う店こそ、高額請求や支払いの強要、カードの不正利用のトラブルが起きやすい場所です。店は自分で選び、小さなバーでは注文前に料金やチャージを確認しましょう。
飲み物から目を離さず、知らない人からの飲み物は受け取らないこと。六本木や歌舞伎町では以前から、飲み物に薬物を混ぜられて盗難やカード被害にあう事例が報告されています。困ったときは近くの交番へ、緊急時は110番です。あとは基本的なマナーとして、帰り道の住宅街では静かに、ゴミは持ち帰り、店内の撮影ルールを守りましょう。
- 持ち歩くのは利用限度額のあるカードか必要な分の現金だけに。パスポートは安全な場所にしまっておきましょう。
- ゴールデン街はチャージ制のバーが多く、撮影禁止の店もあります。入口の表示を確認してください。