茶道、和菓子、生け花、書道
茶道体験では、畳の部屋で亭主が決まった所作で抹茶を点てるのを見てから、自分でも一服点てるのが一般的です。先にお菓子をいただき、苦みとのバランスを楽しみます。短いものは1時間以内、先生について学ぶ本格的な稽古はもう少し長くなります。気軽に味わうなら庭園がおすすめで、浜離宮恩賜庭園の池に浮かぶ「中島の御茶屋」では予約なしで抹茶とお菓子がいただけます。
和菓子作り教室では、白あんを季節の花や葉の形に仕上げる練り切りを作り、最後にお茶と一緒に味わうことが多いです。生け花は大きな流派が外国人向けの教室も開いていて、たとえば草月流は赤坂の草月会館で英語対応の体験レッスンを行っています(数営業日前までに予約)。書道教室では墨をすったり注いだりして、自分の名前や好きな一文字を書き、作品を持ち帰れます。
季節ならではの体験もあります。中秋の名月(9月から10月初めごろ)の前後には、庭園や寺で月見の催しがあり、茶席を設けるところも。1月は書き初めの季節で、伝統的には1月2日に行います。日本武道館では毎年1月5日に「全日本書初め大展覧会」の席書大会があり、子どもから大人まで数千人が一斉に筆をとります。
着物・浴衣レンタル
レンタル店がいちばん多いのは浅草で、原宿や渋谷などの観光地にもあります。着物や帯、小物を選び、スタッフに着付けてもらって、そのまま一日街歩きができます。着付けはヘアセット込みかどうかで変わり、おおむね45分から1時間半ほど。返却は夕方5時から6時ごろまでの店が多く、遅れると延長料金がかかります。有料で翌日返却できる店もあります。
6月から9月ごろは浴衣プランに切り替える店が多く、花火大会や夏祭りの日は一年でいちばん混むので早めの予約を。衿は左前ではなく「右前」(自分から見て左側が上)。草履や下駄は慣れが必要なので、歩く距離はいつもより短めに考えておきましょう。
- 着物の下に着る薄手のインナーとレギンスを用意。予約時に店が案内してくれます。
- 大きな荷物は店かコインロッカーへ。着物の袖とリュックは相性がよくありません。
和太鼓と坐禅
和太鼓教室は音楽経験がなくても楽しめます。講師が短いリズムを教え、みんなで合わせて叩くのが基本で、体も動かすのでいい汗をかけます。とりあえず叩いてみたいなら、田原町駅近くの宮本卯之助商店西浅草店4階にある「太鼓館」へ。展示された太鼓の多くを実際に叩けます。
坐禅は禅宗の修行で、座って行う瞑想です。都内や近郊の禅寺には初心者向けの坐禅会を開くところがあり、横浜の總持寺や鎌倉の建長寺のように英語の会を設けてきた寺もあります。僧侶から姿勢と呼吸の説明を受け、壁や部屋の中央に向かって静かに座る時間を、短めに2回ほど取るのが一般的です。足を組めない人は椅子を使える会も多いです。ゆったりした服で、香りの強いものは避けましょう。
観る楽しみ:歌舞伎と相撲
東京で歌舞伎といえば東銀座の歌舞伎座です。通しで観ると午後や夜の大半を使いますが、4階の一幕見席なら一幕だけを手頃に観られます。近年は一部を事前にネットで、一部を当日に正面玄関左の窓口で販売しています。人気の公演は売り切れるので、公式サイトで確認してから出かけましょう。館内では有料で英語字幕ガイドも借りられます。
大相撲の東京場所は年3回、1月・5月・9月に両国国技館で15日間開かれます。チケットは数週間前に発売され、良い席はすぐ売り切れます。詳しくは相撲ガイドへ。
選び方、予約、マナー
選ぶなら、50人の大広間より少人数で、その道を実際に続けている先生の教室を。英語で教える教室もあれば、日本語に通訳がつく教室もあり、案内ページにたいてい書いてあります。料金の幅は大きく、庭園の茶屋の抹茶とお菓子ならカフェのランチ程度、本格的な教室やヘアセット付きの着物、個人レッスンはその数倍が目安です。キャンセル規定も必ず確認を。直前のキャンセルに料金がかかる教室は多く、レンタルも無断キャンセルに料金がかかることがあります。
茶室では靴下が大切です。畳を歩くので清潔な靴下を履くか(白が正式)、履き替え用を持参しましょう。香水は控え、器を傷つけないよう指輪や時計は外し、携帯はマナーモードに。写真は撮ってよいタイミングが決まっていることが多いので、先に確認を。正座がつらければ遠慮なく伝えてください。無理をして我慢するより、楽に座ってほしいと考える先生がほとんどです。
- 予約は数日前までに。少人数の教室は週末から埋まります。
- 茶室やお寺用に、替えの靴下を一足持っていくと安心です。
- 時間どおりか少し早めに到着を。遅刻を待ってくれる教室はあまりありません。