飛行場跡地から国営公園へ
この場所はかつての立川飛行場で、戦前は陸軍が、戦後は米軍が使い、1977年に返還されました。昭和天皇御在位50年記念事業の一環として整備され、1983年に最初の70ヘクタールが開園しています。国営公園なので、ゲート、入園料、開園時間が決まっています。
園内はゾーンで考えるとわかりやすいです。立川駅に近いあけぼの口の周辺は無料の「みどりの文化ゾーン」で、昭和天皇記念館があります。立川口を入るとイチョウ並木に挟まれた噴水と水路のカナールが続きます。中央のみんなの原っぱは約11ヘクタールの芝生で、大ケヤキが一本立ち、周りを花畑が囲みます。南側にはボートに乗れる水鳥の池、北側の森には日本庭園、こどもの森、武蔵野の農村を再現したこもれびの里があります。端から端まで歩くと1時間ほどかかるので、見たいものに合わせてゲートを選びましょう。
- 園内マップは公式サイトでPDFをダウンロードするか、ゲートで受け取れます。この広さでは地図があると安心です。
春と夏:菜の花、チューリップ、ポピー、ヒマワリ
一年は1月中旬から3月中旬のウメで始まります。2月下旬から4月中旬は原っぱの花畑が菜の花で黄色に染まり、園内の約1,500本の桜が、桜の園を中心に3月下旬から4月中旬に咲きます。この時期が一年でいちばんお花見客の多い季節です。
3月下旬から5月下旬はフラワーフェスティバルです。中心は渓流広場の流れに沿ったチューリップガーデンで、2026年は260品種、約25万球が植えられ、見頃は4月上旬から中旬でした。4月中旬から5月中旬は原っぱの花畑にネモフィラが咲き、5月には花の丘がポピーで赤く染まります(以前はアイスランドポピー、2026年はシャーレポピーとカスミソウ)。フジとツツジは4月中旬からカナール周辺と日本庭園で、ハナショウブは5月中旬からです。
夏は緑が濃くなり、人出も落ち着きます。7月下旬から8月中旬は原っぱの花畑にヒマワリが咲き、ハーブの丘のコキアは丸い緑の株に育って10月に赤く色づきます。7月下旬の一夜には、みんなの原っぱの上に立川まつりの花火が上がります。2026年から中心の観覧エリアは有料チケット制になりました。レインボープールは営業を終了しています。
- 花畑の場所は年ごとに変わります。去年の写真ではなく花だよりで最新の開花状況を確認しましょう。
- チューリップと桜の週末は、駐車場が午前中のうちに満車になります。電車で開園時間に合わせて行くのがおすすめです。
秋と冬:コスモス、イチョウ、秋の夜散歩
コスモスまつりは9月中旬から10月下旬です。2026年は花の丘に約400万本のキバナコスモスが10月上旬まで咲き、その後は原っぱの花畑でピンクのコスモスと赤ソバが10月いっぱい見頃でした。
カナールのイチョウ並木(約200m)とかたらいのイチョウ並木(約300m)は10月下旬から色づき、例年11月中旬が見頃です。日本庭園のカエデは11月後半がピークです。10月下旬から11月下旬は「秋の夜散歩」として、イチョウ並木とカナールがライトアップされ、21時まで開園します。夜間に出入りできるのは西立川口と立川口だけです。ライトアップされた日本庭園には別途、夜間の入園券が必要で、1週間前からオンラインで販売されます。
冬のイルミネーションは現在ありません。カナールの「ウインタービスタイルミネーション」は2018年で終わり、秋のライトアップに変わりました。冬は1月中旬からのロウバイや早咲きのウメ、日の短い静かな散歩を楽しむ季節です。
- 混雑を避けてイチョウ並木を見るなら、11月中旬の平日の午前中がおすすめです。
日本庭園、盆栽苑、こもれびの里
日本庭園は1997年に開園した約6ヘクタールの池泉回遊式庭園で、高さ7mの滝もあります。数寄屋造りの歓楓亭では抹茶と和菓子がいただけ、池に張り出した清池軒は鯉を眺めて休むのにぴったりです。ここは園内でもルールが厳しく、水分補給以外の飲食、レジャーシート、ペットは禁止です。
日本庭園内の盆栽苑では約80鉢のうち50鉢ほどを季節に合わせて展示していて、樹齢150年以上と推定される五葉松が見どころです。少し北のこもれびの里は昭和30年代の武蔵野の農村を再現した場所で、農家や田畑があり、ひな祭りの前には母屋にひな人形が飾られます。
サイクリング、子どもの遊び場、バーベキュー
約14kmのサイクリングコースは自転車専用です。立川口、西立川口、砂川口のサイクルセンターに合わせて約2,000台があり、子ども乗せ付きやタンデム自転車も借りられます。2026年時点で大人用は3時間600円です。返却は借りたセンターへ。自分の自転車も専用入口から持ち込めますが、モペットなどの電動バイクや電動キックボードは不可で、コースを歩くことも禁止です。
子どもに人気なのは北側のこどもの森です。白いドームのトランポリン「雲の海」(中学生以下)、森の中を下るローラーすべり台、3月から11月に霧が出る「霧の森」があります。西立川口から徒歩約25分で、砂川口からのほうが近いです。水鳥の池のボートや、約1時間で園内を回るパークトレイン(現金のみ)もあります。
火を使えるのは予約制のバーベキュー施設だけで、西立川口近くのバーベキューガーデン(2か月前から4日前までの予約制)と、ふれあい広場レストランのバーベキューがあります。それ以外の場所ではたき火やカセットコンロは禁止です。芝生でお弁当を広げるのは問題なく、高さ2mまでのドーム型テントも使えますが、タープは使えません。
- 子ども用ヘルメットは貸し出し数が限られているので、持参すると安心です。
ゲート、入園料、ルール、アクセス
西立川口は青梅線西立川駅から徒歩2分です。立川駅の隣の駅で、新宿から青梅線に直通する中央線の電車もあります。JR立川駅北口からはあけぼの口まで徒歩10分、立川口まで18分です。日本庭園に近い砂川口へは、立川駅北口から立川バスで13分です。
2026年時点の入園料は大人450円、シルバー(65歳以上)210円で、中学生以下は無料です。開園は9時30分で、閉園は3月から10月が17時(4月から9月の土日祝は18時)、11月から2月が16時30分です。12月31日、1月1日と、1月の第3月曜日からその週の金曜日までが休園日です。
ドローンと花火は禁止で、凧揚げはみんなの原っぱのみです。酒類は持ち込み禁止品に入っていません。ペットはゲートで誓約書を書けば短めのリードで入れますが、日本庭園、サイクリングコース、パークトレインには入れません。
あけぼの口のそばのGREEN SPRINGSにはカフェ、ホール、ホテルがあり、夜散歩の後の食事に便利です。西立川から青梅線をさらに進めば奥多摩方面へ、中央線で立川から西へ25分ほどで高尾山です。
- 開園時間はイベントに合わせて変わります。公式サイトの運営カレンダーで確認するのが確実です。