花火大会のシーズン
メインシーズンは7月下旬から8月末までです。大きな大会はほとんどが土曜の夜で、日が暮れた19時ごろに始まり、1時間ほど続きます。7月末の隅田川、葛飾、立川でシーズンが本格的に始まり、8月最初の週末は大きな大会が同じ夜に重なるほど集中します。
その後は数が減っていきます。世田谷区と川崎市が多摩川をはさんで開く花火は近年は秋の初めに行われ、晴海沖の東京湾大華火祭は約10年の休止を経て、完全チケット制の秋の大会として復活しました。冬は、近年お台場で12月の土曜の夜に数分間の短い花火が上がっています。1月から6月は大きな大会がほとんどないので、この時期に一覧が短いのはいつものことです。
長く続く定番の大会
隅田川花火大会は最も歴史があり、最も知られた大会です。例年7月最終土曜日に、浅草近くの隅田川沿いの2か所から打ち上げられます。人出は100万人近く、打ち上げ場所周辺の道路は立ち止まらずに歩きながら見る決まりになることが多いです。柴又近くの江戸川河川敷で開かれる葛飾納涼花火大会は入場無料で、打ち上げ場所に近い有料席もあります。立川の花火は国営昭和記念公園が会場で、園内に有料観覧エリアがあります。
例年8月上旬の江戸川区花火大会は、対岸の千葉県市川市の大会と同時開催で、開始直後に数秒で約1000発を打ち上げるオープニングで知られています。東京側の最寄り駅は都営新宿線の篠崎駅で、徒歩15分ほどです。荒川河川敷のいたばし花火大会は埼玉県側の戸田橋花火大会と同じ夜に開かれ、都内最大級の大玉と「ナイアガラの滝」が名物です。都心で見るなら神宮外苑花火大会で、神宮球場と秩父宮ラグビー場の有料席でライブと一緒に楽しめます。
たまがわの花火は、二子玉川の世田谷区側と対岸の川崎市側で同じ夜に開かれる2つの大会です。少し足をのばすなら、例年8月の横浜みなとみらいの花火が、港の上で約2万発を短時間に打ち上げます。
無料で見る場所、有料席、屋形船
ほとんどの大会は、河川敷や公園、道路など無料の場所から見られます。大きな大会の多くには打ち上げ場所に近い有料席があり、初夏からネットで販売され、数週間前に売り切れることもよくあります。子ども連れや行列が苦手な人なら、開始直前に着いてもしっかり見られるので検討する価値があります。神宮外苑や東京湾大華火祭は基本的にチケット制です。隅田川では、屋形船で食事をしながら川の上から見る方法もありますが、花火の夜の便は早くから埋まります。
無料エリアで良い場所を取るなら、大きな大会では2時間から4時間前の到着が目安です。場所取りのルールを決める大会も増えています。たとえば江戸川区は場所取りを始めてよい時刻を発表していて(近年は前日の夕方)、それより前に置かれたシートは撤去されます。隅田川周辺では、ガムテープなどで道路や公園に印を付ける場所取りは禁止です。必要な広さだけを使いましょう。
- レジャーシートは100円ショップのもので十分です。
- 江戸川、いたばし、たまがわは両岸で別々の大会なので、有料席を買うときはどちら側か確認しましょう。
- 打ち上げ場所近くの橋や細い道は立ち止まり禁止になることが多く、観覧場所には向きません。
行き方と帰り方
移動は電車が基本です。会場周辺は夕方から交通規制がかかり、駐車場もなく、主催者も車での来場を控えるよう呼びかけています。終了後は最寄り駅で入場規制がかかることが多く、駅に入るまで1時間待つことも珍しくありません。
いちばん楽なのは、20分から30分歩いて別の路線の駅や一つ二つ先の駅まで行くことです。その場で30分ほど軽く食べながら、人が引くのを待つのも手です。SuicaやPASMOを事前にチャージしておけば、帰りに券売機に並ばずに済みます。
仮設トイレは人が集まり始めた時点から長い列になるので、駅やコンビニで済ませてから会場へ向かいましょう。ドローンは持ち込まないでください。航空法により、イベント会場の上空で飛ばすには国土交通大臣の承認が必要で、違反すると最大50万円の罰金の対象になります。
- 明るいうちに、歩いて向かう駅を決めておきましょう。人が集まると地図アプリがつながりにくくなります。
- 多くの大会は20時半ごろに終わるので、終電より人混みを心配したほうが現実的です。
雨、暑さ、持ち物
花火は小雨なら打ち上げることがほとんどです。公式サイトでは「雨天決行」(雨でも開催)、「荒天中止」(荒れた天気なら中止)、「荒天順延」「翌日順延」(荒天なら翌日に延期)、「予備日」といった言葉を確認しましょう。立川やいたばしのように、荒天時は順延せず中止とする大会もあります。8月は台風の季節でもあり、天気があやしい日は当日の昼過ぎまでに公式サイトやSNSで開催可否が発表されるのが一般的です。
雨より気をつけたいのは暑さです。8月の夕方は30度前後で湿度も高く、開始まで何時間も座って待つこともあります。水は多めに、うちわやタオル、河川敷なら虫よけも用意しましょう。浴衣姿の人も多いですが、かなり歩くので履き慣れた履物がおすすめです。
- 持ち物の目安は、レジャーシート、水、軽食、ウェットティッシュ、ゴミ袋、モバイルバッテリー、屋台用の現金です。
- ゴミは持ち帰るか、指定の回収場所へ。会場にゴミ箱はほとんどありません。