東京の秋イベントの流れ
9月の東京はまだ真夏日になる日も多く、屋外イベントが本格的に増えるのは9月下旬から11月下旬にかけてです。10月と11月は気候がいちばん安定していて、イベントの数も一年で最も多くなります。週末のほか、敬老の日と秋分の日、スポーツの日、11月3日の文化の日、11月23日の勤労感謝の日の連休にイベントが集中します。
9月から10月は台風シーズンでもあり、屋外イベントは直前に中止になることがあります。屋外イベントの多くは「雨天決行・荒天中止」で、雨なら開催、台風などの荒天なら中止になります。10月1日の都民の日は、六義園や浜離宮恩賜庭園などの都立庭園や、いくつかの都立美術館・博物館が例年無料になります。
- 台風が近い週末は、当日朝に主催者のサイトやSNSを確認しましょう。開催可否は朝に発表されることが多いです。
- 10月下旬からは夜に気温が下がります。夜のイベントには羽織るものを一枚。
アートとデザイン:六本木アートナイト、DESIGNART、アートウィーク
六本木アートナイトは、六本木ヒルズや東京ミッドタウン、国立新美術館の周辺がひと晩から二晩、屋外の美術館になるイベントです。大型インスタレーションやパフォーマンス、映像作品の多くは無料で、美術館の企画展は通常どおり有料です。開催時期は近年、春、9月下旬、10月末と年によって大きく変わっており、オールナイトで開かれる回もあるので、公式サイトで最新の日程を確認してください。
DESIGNART TOKYOは10月下旬から11月上旬の約10日間、表参道、原宿、渋谷、代官山、六本木、外苑前、銀座などのショップやショールーム、ギャラリーで作品を展示します。ふらりと入れる会場が多い一方、メイン会場は有料チケットが必要な場合もあります。例年11月上旬のアートウィーク東京は、現代美術のギャラリーと美術館を無料のシャトルバスで結び、一日で多くの会場を回れます。同じころ、日比谷・有楽町・銀座周辺では東京国際映画祭も開かれます。
11月3日の文化の日は美術館めぐりにも向いています。近年は東京国立博物館、国立西洋美術館、東京国立近代美術館などがこの日、常設展・所蔵作品展を無料にしています。
- DESIGNARTやアートウィークは、最初の会場で紙のマップをもらい、エリアごとに回ると歩く距離が減ります。
大学の学園祭
東京の大学のほとんどが10月か11月に学園祭を開き、多くは誰でも無料で入れます。サークルの模擬店では焼きそばや唐揚げ、クレープが学生価格で並び、ステージではダンス、バンド、お笑い、落語研究会、演劇、講演会などが続きます。安く気軽に楽しめて、キャンパスの雰囲気も味わえる秋ならではの一日です。
国内最大級の早稲田祭は、11月上旬の週末に早稲田キャンパスと戸山キャンパスで開かれます。上智大学のソフィア祭は文化の日前後に四谷キャンパスで、東京大学の駒場祭は11月下旬に駒場キャンパスで3日間、慶應義塾大学の三田祭は勤労感謝の日の前後に三田キャンパスで開かれます。日程は大学ごとに異なるので、数週間前に各学園祭の公式サイトを確認しましょう。
- 模擬店は現金のみのことが多いです。小銭と千円札を多めに用意しましょう。
- 事前登録が必要な学園祭や、入場できるエリアを制限している学園祭もあります。公式サイトに案内があります。
- ごみの分別は細かく決められています。容器を回収する模擬店もあるので、表示に従いましょう。
グルメフェス:ラーメン、ビール、目黒のさんま
東京ラーメンフェスタは2009年以来、毎年10月下旬から11月上旬に駒沢オリンピック公園の中央広場で開かれ、全国のラーメン店が集まってきました。ただし駒沢での開催は2026年が最後と発表されているので、今後の会場は公式サイトで確認しましょう。入場無料で、一杯ごとに食券を買う方式、雨でも開催されます。週末より平日の昼のほうがずっと空いています。
9月には東京タワーに近い芝公園で秋のオクトーバーフェストが開かれ、ドイツビールやソーセージ、生演奏を楽しめます。最初の一杯でグラスのデポジットを払い、おかわりは同じグラスを持って行く仕組みです。目黒では、落語「目黒のさんま」にちなんだ9月のさんま祭りで、炭火で焼いた何千匹ものさんまが振る舞われます。行列は長く、近年は事前応募制に切り替えたものもあります。
神社のお祭りと秋の行事
9月は多くの町の神社で例大祭が開かれます。9月中旬の赤坂氷川祭は、江戸城の門をくぐるために人形が上下するからくりを備えた江戸型山車で知られています。10月12日の夜には、大田区の池上本門寺のお会式で、桜を模した紙の花で飾った万灯を掲げた約3,000人の行列が、笛や太鼓とともに夜遅くまで町を練り歩きます。
11月3日前後には明治神宮で秋の大祭が行われ、流鏑馬や能などが奉納され、参道には菊花展が並びます。11月の酉の日には、浅草の鷲神社や新宿の花園神社などで酉の市が立ち、商売繁盛の縁起熊手が売られます。大きな熊手が売れると、威勢のいい手締めが響きます。神保町では10月下旬から神田古本まつりが始まり、歩道に古書のワゴンが並びます。
- 酉の市は夜遅くまで開いています。提灯と手締めを楽しむなら夜がおすすめです。