チケット販売の流れ
大きな公演は段階的に販売されます。最初が有料会員向けのファンクラブ先行(FC先行)、次にプレイガイド先行、最後が一般発売です。先行の多くは抽選で、数日間の受付期間に申し込み、決まった日に結果が出て、当選したら期限までに支払わないと無効になります。早く申し込んでも有利にはなりません。
一般発売はたいてい先着順で、週末の10時に始まることが多いです。人気アーティストは数分で売り切れ、抽選だけで全席が埋まって一般発売がないこともあります。どのプレイガイドで、いつ各段階が始まるかは公演の公式サイトに必ず載っているので、まずそこを確認しましょう。
- 抽選は申し込み後の当選・落選で決まり、先着は早い者勝ちです。
- 前売りは事前購入、当日券は残席がある場合だけ当日に売られ、少し高めのことが多いです。
- 指定席、自由席、立見(最後に出ることが多い)の違いも確認を。
- 整理番号はスタンディング公演の入場順です。番号順に呼ばれるので、若い番号ほど前で観られます。
- 発券は紙の印刷やアプリへの表示、分配は同行者のチケットを相手のアカウントに送ることです。
プレイガイドと言語の壁
チケットの多くはイープラス、チケットぴあ、ローソンチケット(ローチケ)の3大プレイガイドで販売され、どれも無料の会員登録が必要です。チケットぴあには英語、中国語、韓国語、ベトナム語の言語切り替えがありますが、公演ページは日本語のままのことが多いです。ローチケはほぼ日本語で、英語は店頭端末Loppiの使い方ガイド程度です。イープラスも基本は日本語ですが、ツアーによっては海外在住者向けの専用ページを用意しています。
3大プレイガイド以外で売られる公演もあります。スポーツは球団やクラブの公式サイト、大相撲は英語版もある公式サイト「チケット大相撲」、大型の展示会や海外アーティストの来日公演には海外向けの販売があることもあります。小さなライブハウスはメールやSNSで予約して当日精算でき、入場時にドリンク代が別にかかるのが一般的です。
電話番号、支払い、受け取り
いちばんの壁は電話番号です。多くのサイトはSMSや音声通話でアカウントを認証し、090、080、070で始まる日本の携帯番号が確実で、050のIP電話や海外の番号は通らないことがよくあります。旅行者は、旅行用eSIMでSMSが受け取れるか確認してください。借りた番号や架空の情報は、後で本人確認やアプリのログインでつまずく原因になるので使わないでください。
海外発行のクレジットカードはサイトによって使えたり断られたりし、3Dセキュアが必須の場合も増えています。カード会社でネット決済と海外利用を有効にし、予備のカードも用意しておくと安心です。もう一つの方法がコンビニ払いで、払込番号を受け取り、期限内(多くは数日以内)にセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンのレジで支払います。紙チケットは発券開始日以降に同じコンビニで発券でき、公演の1〜2週間前からということも多いです。
- コンビニ払いは支払期限までに日本にいないと使えません。
- コンビニ名、払込番号、期限は必ず控えておきましょう。期限を過ぎると自動でキャンセルになります。
電子チケットと本人確認
電子チケットが増えていて、公演によってイープラスのスマチケ、ローチケ電子チケット、チケプラ、MOALA、AnyPASSなどのアプリで受け取ります。チケットが表示されるのは公演の数日前で、座席番号は入場直前に分かることもあります。スクリーンショットでは入場できず、アプリ上のチケットを読み取るかもぎるかして入場します。同行者の分は分配機能で相手のアカウントに送りましょう。一人ずつスマートフォンが必要な公演もあります。
名義のあるチケットも多く、人気公演では入口で本人確認があります。チケットの名義と顔写真付きの身分証が一致している必要があり、旅行者ならパスポートが基本です。事前登録の顔認証を使う会場もあります。他人名義のチケットは、本人確認のある公演では入場を断られます。
- 前日までにアプリを開いてログインを確認しましょう。機種変更やアプリの削除でチケットが消えることがあります。
- パスポートと充電したスマートフォン、行列に備えてモバイルバッテリーを。
転売のルールと詐欺
2019年6月に施行されたチケット不正転売禁止法により、名義や日時が指定され転売禁止と明記された特定興行入場券を、主催者の同意なく定価を超えて業として転売することは禁止されています。多くの主催者は規約で譲渡そのものも禁じています。安全なのは公演ページに書かれた公式の定価リセール・トレードで、チケットぴあ、ローチケ、チケプラトレードなどが多くの公演で導入しています。消費者庁は海外の転売仲介サイトについて注意喚起しており、そうしたサイトのチケットは入場を断られることがあります。
よくある詐欺は、SNSの「譲ります」投稿で銀行振込やプリペイドカードでの支払いを求め、そのまま連絡が途絶えるものです。スクリーンショットやQR画像だけを送る、アカウントのログイン情報を求める、本人確認はないと言い切る相手も要注意です。困ったときは消費者ホットライン188、警察相談専用電話#9110へ。