どんな街か
吉祥寺は23区のすぐ外、武蔵野市にあり、「住みたい街」の調査で長く上位の常連です。駅の北側にはアーケード商店街や百貨店、中道通りの個人店が並び、南側は井の頭公園へ向かって下り坂になっています。下北沢や高円寺より落ち着いていて、昼は買い物と公園、夜はライブや一杯と、一日まるごと過ごしやすい街です。
毎年の行事もあります。ゴールデンウィークには1986年から続く吉祥寺音楽祭が開かれ、北口の駅前広場や公園など街のあちこちにステージが立ちます。9月中旬には武蔵野八幡宮の例大祭に合わせた吉祥寺秋まつりがあり、日曜日には各町の神輿が駅前の平和通りに集まります。どちらも見物は無料です。
井の頭公園:ボート、アートマーケット、桜
吉祥寺の中心は井の頭公園です。細長い池では手こぎボート、サイクルボート、スワンボートに乗れ、池には弁財天がまつられています。「カップルでボートに乗ると弁天様が嫉妬して別れる」という昔からの言い伝えもありますが、気にせず乗る人ばかりです。春は池のまわりが桜で埋まり、都内西部を代表する花見の名所に、秋は紅葉も楽しめます。園内には動物園と水生物園がある井の頭自然文化園もあります。
土日祝日には「井の頭公園アートマーケッツ」が開かれ、イラストやアクセサリーなど作り手が自分の作品を売り、園路では大道芸人やミュージシャンがパフォーマンスをします。地元の実行委員会が運営し、決められたエリアで、天候次第で開催されます。近年は真夏の暑い時期に休止した年もあるので、8月は事前に確認してください。
- 公園は無料です。ボートと井の頭自然文化園は有料で、ボート場には定休日があります。
- 花見の週末は大混雑します。平日の朝がいちばん落ち着いて桜を見られます。
- アートマーケットは現金のみの出店者が多いので、小銭と千円札を用意しておきましょう。
すぐ隣の三鷹の森ジブリ美術館
三鷹の森ジブリ美術館は井の頭公園の西の端にあります。窓口での販売はなく、ローソンチケットで事前に買う日時指定の予約制です。毎月10日に翌月分が発売されるのが通例で、週末や学校の休みの時期はすぐに売り切れます。チケットは来館者本人の名前で発行されるので、購入前に公式ページの注意事項を読んでおきましょう。
休館日は火曜日で、展示替えなどの長期休館もあります。吉祥寺駅からは公園を抜けて歩いて15分ほど。JR中央線で一駅西の三鷹駅からは、玉川上水沿いを歩いて約15分、または南口からコミュニティバスで行けます。
- 週末に行きたいなら10日の発売日を忘れずに。平日のほうが取りやすいです。
- 吉祥寺から公園を歩いて美術館へ行き、帰りは三鷹駅行きのバスに乗ると効率よく回れます。
ライブ、ハモニカ横丁、夜の過ごし方
吉祥寺の音楽シーンは高円寺より小ぶりですが、ジャンルは幅広めです。駅から数分の地下にある STAR PINE'S CAFE は MANDA-LA グループでいちばん大きな会場で、ジャズや実験的な音楽、シンガーソングライター、長く続く月例公演などが組まれます。CLUB SEATA はロックやバンドのライブが多いライブハウスで、ほかにもライブをする小さなバーがいくつもあります。チケットとは別に入口でドリンク代がかかる店が多いのは、ほかの街と同じです。
北口のすぐ前にはハモニカ横丁があります。戦後の闇市から生まれた細い路地の一角に、100軒近い小さな店がひしめいています。狭い間口が並ぶ様子がハーモニカの吹き口に似ていることから名づけられたといわれます。昼は魚屋や和菓子、惣菜の店が開き、夜は焼き鳥や小さなバーがにぎわいます。数席しかない店やチャージのある店も多いので、表示を見るか、入る前に聞いてみましょう。
- 横丁の店は狭く、現金のみのところも多いです。大きなリュックは避けるのが無難です。
- 吉祥寺のライブはたいてい終電前に終わるので、横丁で一杯飲んで帰る時間があります。
アクセスと周辺の街
吉祥寺駅は JR中央線の駅で、新宿から快速で約15分、黄色い中央・総武線各駅停車も停まります。渋谷からの京王井の頭線の終点でもあり、途中で下北沢を通ります。井の頭線で吉祥寺の一つ手前の井の頭公園駅は、公園の南側にいちばん近い駅です。
井の頭線を使えば、気軽な一日コースが組めます。昼は下北沢で古着とランチ、そのまま吉祥寺へ移動して公園を歩き、夜はライブへ。中央線なら都心方面へ数駅で西荻窪や高円寺、一駅先は三鷹です。終電は0時前後なので、遅くに都心へ戻るなら時刻を確認しておきましょう。