地震のとき、揺れがおさまったあと
小さな揺れはよくあり、東京の建物や鉄道はそれに備えて造られています。強い揺れの前にはテレビ、ラジオ、スマートフォンから緊急地震速報の大きな音が鳴り、数秒の猶予ができます。頭を守り、丈夫な机の下に入るか窓や背の高い棚から離れ、その場にとどまりましょう。外へ飛び出すとガラスや看板が落ちてくることがあります。店やホール、スタジアムでは係員の指示に従い、電車の中では車内にとどまります。電車は自動で止まり、線路に降りるのは危険です。
揺れがおさまったらエレベーターではなく階段を使い、アナウンスを聞いて状況を確かめてから動きます。海沿いやお台場など湾岸にいて津波警報が出たら、自分で危険を判断しようとせず、すぐに高台か頑丈な建物の上の階へ避難してください。街中の標識には2種類あり、避難場所は大きな公園などの屋外の避難先、避難所は学校や公民館などの避難生活の場所です。
大きな地震のあとは安全確認のため電車が何時間も止まることがあります。東京都は一斉に歩いて帰らないよう呼びかけており、帰宅できない人のための一時滞在施設を開設します。旅行者は東京都の「キタコンDX」でWebやLINEから施設を探せ、英語、中国語、韓国語に対応しています。
- ホテルに着いたら、客室ドアの裏にある避難経路図を確認しておきましょう。
- スマートフォンは充電しておき、長く出歩く日は小さなモバイルバッテリーを持ちましょう。
- 宿の住所を日本語で保存しておくと、タクシーや係員に見せられて安心です。
- 強い地震のあとは余震が続きます。数日続くこともあります。
- 東京都の「TOKYO Disaster Action Guide & Map」では、新宿、渋谷、浅草など観光エリアごとの一時滞在施設を確認できます。
出発前に入れておきたいアプリと情報源
無料アプリ3つでほぼ足ります。観光庁監修の「Safety tips」は緊急地震速報、津波警報、気象警報、熱中症情報を多言語で通知し、緊急時に使える会話例も入っています。NHKの「NHK WORLD-JAPAN」アプリは多言語のニュースと緊急情報をプッシュ通知で届けます。東京都の「東京都防災アプリ」は都内の避難情報や警報を表示し、英語、中国語、韓国語でも使えます。
Webでは気象庁の多言語サイトで警報を確認でき、JNTOの「Japan Safe Travel Information」には大きな災害や交通の乱れに関するお知らせが載ります。当日はホテルのスタッフも頼りになります。同じ警報を見ていて、どの路線が動いているかもよく知っています。
- アプリは出発前に自宅のWi-Fiで入れ、地域を東京に設定しておきましょう。
- 通知は必ずオンに。ロック画面に静かに出るだけでは気づけません。
- 緊急地震速報はあえて大きな音です。車内の全員のスマートフォンが同時に鳴ったら、頭を守ってつかまりましょう。
台風の日、猛暑、そのほかの天気
東京に台風が来やすいのは8月から10月で、数日前から予報が出ます。鉄道会社は計画運休を前日などに発表し、屋外イベントは中止か延期になります。前の晩までに食べ物と水を買っておき、当日は屋内で過ごすのがいちばん安全です。店が早く閉まることがあり、強風では傘も役に立ちません。翌朝はたいてい晴れます。
より身近なのは夏の暑さです。7月と8月を中心に、危険な暑さの日には熱中症警戒アラートが出ます。のどが渇く前に水を飲み、塩分もとり、冷房の効いた店や駅で休み、屋外の予定は夕方以降に回しましょう。雪はまれですが、数センチ積もるだけでも電車が遅れます。
- 台風の前夜には利用する路線の公式サイトを確認しましょう。計画運休は対象路線と開始時刻が出ます。
- 暑さでめまいがしたり汗が止まったりしたら、日陰か冷房の効いた場所へ移り、周りの人に伝えましょう。
- 屋外イベントは「雨天中止」のことが多いので、天気が崩れそうな日は公式ページで開催を確認しましょう。
緊急連絡先、病院、落とし物
警察は110番、火事と救急車は119番で、どちらも無料です。東京の119番は、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語に通訳センターを介した同時通訳で対応するので、つながるまで切らずに待ちましょう。急ぎでない相談なら、JNTOのJapan Visitor Hotline(050-3816-2787)が24時間、英語、中国語、韓国語で、病気やけが、災害、旅行の質問にも応じています。警視庁にも緊急でない用件の相談窓口(03-3501-0110)があり、英語、中国語、韓国語で対応しています。
病院を探すときは、東京都の医療機関案内サービス(03-5285-8181)が英語、中国語、韓国語、タイ語、スペイン語で毎日9時から20時まで対応しており、全国版の「Navii」では医療機関や薬局を多言語で検索できます。一般的な薬はどこにでもあるドラッグストアで買え、処方箋は「薬局」の表示がある店で受け付けます。旅行者の医療費は全額自己負担なので、旅行保険に入っておくと安心です。また、外国人旅行者はパスポートの携帯が法律で求められており、警察官に提示を求められることがあります。
物をなくしても、届けられていることが意外と多いです。最寄りの交番か警察署で遺失届を出し、電車に置き忘れたなら鉄道会社の忘れ物窓口に問い合わせましょう。都内で届けられた落とし物は、飯田橋近くの警視庁遺失物センターに集まります。
- 110、119、050-3816-2787は今のうちにスマートフォンに登録しておきましょう。
- 処方薬は元のパッケージのまま、処方箋のコピーと一緒に持って行きましょう。
- 交番は大きな駅の近くにたいていある小さな派出所で、道案内もしてくれます。
夜の街、人混み、大きなお祭り
旅行者が深刻な犯罪に遭うことはまれです。歌舞伎町や六本木のような繁華街では、路上の客引きについて行かず、注文前に料金を確かめ、自分の飲み物から目を離さないこと。どの国でも同じ心がけで十分です。
それよりも準備しておきたいのは人混みです。大きな花火大会、有名な神社の初詣、渋谷のハロウィンなどでは、警察が一方通行を設け、道路を規制し、拡声器で誘導します。指示に従い、橋や階段、細い道で立ち止まって写真を撮らず、子どもからは目を離さないようにしましょう。数十万人が集まると携帯電話の電波がつながりにくくなるので、入る前に待ち合わせ場所を決めておくと安心です。駅に戻る時間とトイレの行列の時間も多めに見ておきましょう。
- 早めに行くか、遅めに帰るのがコツです。花火の終了直後の1時間がいちばん混みます。
- 水、うちわ、現金を持って行きましょう。大きなイベントの近くでは屋台も自販機も品切れになりがちです。
- 待ち合わせは駅の出口ではなく目印になる建物に。混雑対策で出口が閉鎖されることがあります。