日程の決まり方
日程は4月から翌3月までの年度単位で決まり、翌年度分は毎年10月ごろに発表されます。例年は年15〜18回ほどで、春(4月〜6月上旬)に2〜4回、7・8月に6回、秋(9〜11月)に4〜5回、12月に2回、1〜2月に1〜2回という配分です。夏以外は日曜・祝日、特に連休中が多く、夏は平日も入ります。8月5日は毎年の固定日で、1949年の台風と1950年の2度の大火からの復興を願って1952年に始まった、もともとの花火大会です。
打ち上げは20:20〜20:40、7・8月は20:15〜20:40です。間を空けずに短時間で一気に上げるのが特徴で、毎回のフィナーレは会場全体から銀色のスターマインを打ち上げる「大空中ナイアガラ」。湾が昼間のように明るくなります。打ち上げ場所は熱海港の7.5m岸壁から海釣り施設までで、親水公園の目の前です。今年度と翌年度の日程は公式の花火大会ページに載っていますが、変更されることもあります。
- 写真を撮るなら冬がおすすめです。湿気の多い夏より空気が澄み、人出もずっと少なくなります。
- 地元のコミュニティFM「エフエム熱海湯河原」(79.6MHz)でも、打ち上げ中の放送が聞けます。
見る場所
観光協会がおすすめしているのは、中心部にある長さ400mの熱海サンビーチです。打ち上げ会場全体が見渡せ、駅から下り坂を歩いて約15分。砂浜に座るならレジャーシートを持っていきましょう。ビーチ沿いの歩道で立って見る人も多くいます。毎晩点灯している砂浜のライトアップは、打ち上げ中は消灯します。
サンビーチから南に続く親水公園は会場にいちばん近く、音の迫力も最大です。駅から徒歩約20分。ビーチ側から第一・第二・第三工区に分かれています。第一工区は自由に入れますが最も混み、毎回15軒ほどの露店が並びます。場所取りは禁止で、ムーンテラスは開催日の17:00から閉鎖されます。7・8月は第二工区の海側と第三工区が、熱海温泉ホテル旅館協同組合の加盟宿の宿泊者専用観覧スペースになり、それ以外の月は全エリアが自由です。2026年度は有料観覧席はありません。車いすの方専用の観覧スペースが、第一工区のサンビーチ寄りに設けられます。
港の定期遊覧船は昼間だけの運航です。町の夜景と一緒に撮りたいなら、高台の宿や湾の南の断崖など、高い位置から狙うと花火が町の明かりの上に上がります。
- 開催時間の前後は海沿いで携帯がつながりにくくなります。はぐれたときの待ち合わせ場所を先に決めておきましょう。
- 夏は海辺の自販機が売り切れることがあるので、飲み物は持参が安心です。
混雑と東京への帰り方
混むのは夏、特に8月と週末です。春・秋・冬の開催は格段に楽で、直前でもビーチに場所があります。7・8月のみ、サンビーチ沿いの東海岸通り線が20:10〜20:55に通行止めになります。駐車場は早くから埋まり、終了後は出庫待ちになるので、電車で来るのが正解です。
大変なのは駅です。終了と同時に観客が一斉に上り坂を熱海駅へ向かい、しばらくはタクシーもバスも動けません。駅ビル前では列が仕切られ、新幹線利用者専用の列もできます。21:00〜22:00ごろは改札が大混雑し、駅に入るまで1時間以上かかることもあります。着いたらすぐ帰りの切符を買うか、交通系ICにチャージしておきましょう。伊東・下田方面へ帰るなら来宮駅から乗るよう案内されています。東京方面でも来宮から上り電車に乗れば、熱海駅の混雑を避けられます。
当日中に帰れます。2026年のダイヤでは、熱海発東京行きのこだまは約30分おきに出ていて、最終は22:40ごろ(東京着23:25ごろ)。東海道線の東京・品川行きの最終は22時過ぎと22:35ごろで、着くのは0時前後です。利用日の時刻表を確認し、夏の週末は終了直後の列車を狙うより、21:30以降の新幹線の指定席を取っておくと落ち着いて帰れます。
- 遅めのこだまを予約しておけば急ぐ必要はありません。熱海銀座あたりで一杯飲んで、21:30を過ぎてから駅へ上りましょう。
花火が見える部屋の取り方
夕食と温泉のあと、部屋からのんびり花火を見るのが熱海らしい楽しみ方で、混雑とも無縁です。海沿いのホテルの高層階で湾に面した部屋なら全体が見えます。海側の部屋が一部だけのホテルも多く、風の強い夜は角度によって煙で見えにくくなるので、予約時に花火が見える部屋を確約できるか確認しましょう。8月の週末は早めの予約が必要です。
熱海後楽園ホテルは湾の南端、打ち上げ場所のすぐ隣の港に建っています。さらに南の錦ヶ浦の断崖に建つホテルニューアカオからは、町の夜景を背景に花火が見えます。リゾナーレ熱海のような高台の宿は湾を見下ろす位置にあるので、どの部屋から花火が見えるか確認してください。
部屋から見えなくても、熱海温泉ホテル旅館協同組合の加盟宿に泊まれば、7・8月は親水公園の宿泊者専用観覧スペースに入れるレジャーシートがもらえます(19:00開場)。伊豆山、伊豆湯河原、南熱海網代の旅館組合の加盟宿は、開催日に会場への送迎があります。
雨、風、中止のとき
熱海の花火は雨天決行で、これは全国でも珍しい特徴です。中止になるのは強風や高波、荒天などで打ち上げが危険なときと、まれに災害があったときだけです。変更は公式の花火大会ページや観光協会の花火大会の楽しみ方で案内されるので、天気が怪しい日は午後に確認しましょう。
開催日は正午から、海釣り施設を含む打ち上げ場所の周辺が立入禁止になります。雨の日は後ろの人の視界をふさぐ傘より、薄手のレインウェアが向いています。冬は日が暮れると海風が冷たいので、暖かくして出かけましょう。
- 混雑する海沿いでは置き引きに注意するよう、観光協会も呼びかけています。
花火の日の熱海の過ごし方
午後に着いて温泉に入り、食事をしてから海へ下りるのが理想的な流れです。4〜12月の開催日には、親水公園イベント広場(第二工区)で15:00から飲食出店があり、夏はステージイベントもあります。1〜2月の開催日は梅とあたみ桜の季節なので、昼は熱海梅園で過ごせます。
11月下旬から12月上旬は、もみじまつり中の熱海梅園で16:30から紅葉がライトアップされます。夕暮れに紅葉を見て、タクシーで海へ下りれば花火に間に合います。夏は近くの温泉地でも、伊豆山、多賀、網代、湯河原でそれぞれ花火大会があり、例年7月下旬から8月中旬に開かれます。