明治神宮とは
明治神宮は1920年、明治天皇と昭憲皇太后をお祀りするために創建されました。いちばんの特徴は杜です。全国から約10万本の木が献木され、延べ約11万人の奉仕で植えられました。計画にあたった学者たちは、人の手を借りずに世代を重ねていく森になるよう樹種を選んだといわれ、100年たったいまでは230種を超える木々が茂る、深い杜になっています。
社殿は1945年に焼失し、全国からの寄付によって1958年に再建されました。檜造りに銅板葺きの落ち着いた社殿です。初詣の人出は例年、三が日で約300万人と全国でも最多クラスとして知られています。
見どころ:参道から御苑まで
原宿口から本殿までは、木々に囲まれた玉砂利の参道を歩きます。鳥居から社殿までは歩いて10分ほどかかります。途中には全国の酒蔵から毎年奉納される菰樽がずらりと並び、その向かいには、洋食も好まれた明治天皇にちなんで、ブルゴーニュのワイン樽が奉納されています。さらに進むと、高さ12メートル、明神鳥居としては木造で日本最大の大鳥居があり、樹齢1500年の檜から造られています。
本殿前の広場には、しめ縄で結ばれた2本の大きな楠「夫婦楠」があり、縁結びや夫婦円満を願う人が多く訪れます。明治神宮のおみくじは「大御心」といい、吉凶ではなく明治天皇と昭憲皇太后の御製(和歌)と解説が書かれていて、英語版もあります。週末には、赤い傘の下で花嫁行列が広場を進む姿もよく見られます。
南参道の脇にある御苑は、昭憲皇太后のためにととのえられた庭で、入苑には維持協力金が必要です。池や茶室、湧水の清正井があり、清正井はパワースポットとして人気です。6月には150種を超える花菖蒲が咲きます。原宿口近くの明治神宮ミュージアムは隈研吾氏の設計で2019年に開館し、明治天皇と昭憲皇太后ゆかりの品を展示しています。基本的に木曜休館です。
- 週末の清正井は列ができます。御苑が開いてすぐの時間がおすすめです。
- ミュージアムは別料金です。神宮の境内そのものは無料です。
明治神宮の一年
一年でいちばんの節目は正月です。例年12月31日から元日にかけては夜通し参拝でき、三が日は大変な人出になります。1月第2月曜日の成人の日には、振袖や袴姿の新成人がお参りに訪れ、例年、伝統の弓の儀式も行われます。4月下旬から5月初めの春の大祭では、舞楽や能、狂言などの伝統芸能が奉納されます。
6月は御苑の花菖蒲の季節で、見頃は例年6月中旬です。秋の大祭は明治天皇のお誕生日である11月3日を中心に行われ、伝統芸能の奉納のほか、例年は流鏑馬も披露されます。10月下旬から11月の大半は参道に菊花展が並び、11月は七五三のお参りに訪れる着物姿の家族でにぎわいます。
時間帯、混雑、参拝のマナー
参拝は無料で、毎日日の出に開門し、日の入りに閉門します。閉門時間は季節によって変わり、冬は早く夏は遅くなるので、月ごとの時間は公式サイトで確認してください。御苑やミュージアムはこれより短い時間です。いちばん落ち着いているのは平日の朝で、真夏でも杜の中は歩きやすい涼しさです。初詣の時期は一方通行の規制がかかり、大晦日の深夜と元日の日中は長く待ちます。1月4日ごろからは落ち着いてきます。
鳥居の前で一礼し、参道は中央を避けて端を歩きます。手水舎で手と口を清め、社殿では二拝二拍手一拝。神宮では、参拝者が祈る御社殿での写真や動画の撮影、ドローンを飛ばさないよう案内しており、飲食と喫煙は指定の場所のみ、杜の中では道から外れないよう求めています。
- ふだんの参道には屋台がありません。夏は飲み物を持って行きましょう。
- 参道は玉砂利です。歩きやすい靴で。ベビーカーは少し進みにくいです。
アクセスと周辺
南参道の原宿口へは、JR山手線の原宿駅、東京メトロ千代田線・副都心線の明治神宮前〈原宿〉駅がすぐです。北参道口へはJR・都営大江戸線の代々木駅から徒歩5分ほど、副都心線の北参道駅からも近く、西参道口へは小田急線の参宮橋駅から数分です。
隣の代々木公園では、週末になるとイベント広場で食や音楽、各国のフェスティバルがよく開かれます。原宿駅の向かいからは竹下通りと表参道が始まり、渋谷へは山手線で1駅です。なお、青山にある明治神宮外苑は別の場所で、11月下旬に黄金色になるいちょう並木で知られています。