浅草寺と仲見世、一年の行事
大きな赤い提灯の雷門をくぐり、人形焼やせんべいの店が並ぶ仲見世を抜けると本堂です。本堂は早朝に開いて夕方に閉まりますが、境内はその後も歩くことができ、夜はライトアップされます。三社祭を行う浅草神社は、本堂の右手にあります。
浅草寺には毎年日付が決まっている市があります。7月9日と10日は四万六千日のほおずき市で、境内にほおずきの露店が並び、10日にお参りすると4万6,000日分の功徳があるといわれます。12月17日から19日は羽子板市で、歌舞伎役者などを描いた押絵羽子板の店が立ちます。3月18日には金龍の舞が奉納され、2月の節分には豆まき、正月三が日には雷門の外まで初詣の列が延びることもあります。
- 浅草寺のおみくじは凶が出やすいことで知られています。出たら結び所に結んで帰りましょう。
- 仲見世の店は午前の中ごろに開き、夕方早めに閉まります。朝9時前ならほぼ貸し切りです。
三社祭、サンバカーニバル、花火
5月第3週末の三社祭は、浅草の一年でいちばんにぎわう週末です。土曜日には町内の神輿およそ100基が街を練り歩き、日曜日には本社神輿3基が早朝に宮出しされ、日が暮れてから宮入りします。通りは人であふれ、交通規制もかかります。見るときは沿道の端に立ち、担ぎ手の進路をあけましょう。
8月下旬の浅草サンバカーニバルでは、衣装をまとったチームが馬道通りから雷門通りをパレードし、出来を競います。1980年代の初めから続く夏の名物で、数十万人が集まります。7月最終土曜日には浅草をはさむ上流と下流の2会場で隅田川花火大会があり、11月には浅草寺の北、鷲神社で酉の市が開かれます。文化の日(11月3日)には東京時代まつりの行列も出ます。
- 花火大会の日は川沿いの交通規制が早くから始まり、浅草駅は大変混みます。帰りは一部歩くつもりで。
- サンバのパレードは雷門付近から埋まります。馬道通りの北側のほうが比較的見やすいです。
寄席、花やしき、六区の夜
浅草寺の西側は、昔からの興行街である六区です。ここにある浅草演芸ホールは、ほぼ毎日落語をかける都内4軒の定席のひとつです。予約は不要で、木戸で入場料を払えば好きな時間に入って好きなだけいられます。昼の部と夜の部は原則として入れ替えがありません。落語はもちろん日本語ですが、紙切りや曲芸などの色物は言葉がわからなくても楽しめます。
浅草寺から歩いてすぐの浅草花やしきは、1853年に花園として始まり、戦後に遊園地として再建されました。園内のローラーコースターは1953年から動く、現存する日本最古のものです。夜は、六区まわりの店先にテーブルを出した煮込みや焼き鳥の店で一杯というのが浅草らしい過ごし方です。
浅草と上野のあいだには、包丁や漆器、のれん、食品サンプルの店が並ぶかっぱ橋道具街があります。日曜定休の店が多く、10月9日の道具の日をはさんで、毎年かっぱ橋道具まつりが開かれます。
アクセス、スカイツリー、隅田川
浅草駅には東京メトロ銀座線、都営浅草線、東武スカイツリーラインが乗り入れ、つくばエクスプレスの浅草駅は少し西の六区寄りにあります。銀座線なら上野まですぐなので、上野と組み合わせて1日で回るのも簡単です。
東京スカイツリーは隅田川の向こう、墨田区にあります。吾妻橋を渡って歩けば20分ほど、東武線なら1駅です。吾妻橋のたもとの乗船場からは水上バスが日の出桟橋、浜離宮、お台場方面へ出ていて、川から浅草を離れるのも気持ちのいい帰り方です。雷門のまわりでは人力車の車夫が待っていて、時間制で路地を案内してくれます。英語で案内する車夫も多くいます。
- 祭りの日は浅草駅のコインロッカーが早々に埋まります。大きな荷物はホテルに置いてきましょう。
- 浅草には運航会社の違う水上バスの乗り場が2か所あります。乗船券の乗り場を確認しましょう。
混雑を避けるには
浅草が混むのは、とくに週末の昼前から夕方です。おすすめは早朝で、雷門も本堂も静かで光がやわらかく、出勤前にお参りする地元の人の姿も見られます。店が閉まって団体客が帰った夜も、ライトアップされた境内を落ち着いて歩けます。
正月、三社祭、花火大会、サンバカーニバルのような大きな日は、浅草駅を避けて田原町駅や蔵前駅から歩くのが楽です。露店や小さな店では現金が便利で、ごみ箱は少ないので持ち帰るつもりで。人混みに入る前に、駅やカフェでトイレを済ませておきましょう。
- 雷門で写真を撮るなら、平日の朝がいちばん空いています。
- 露店や市はほとんど現金のみです。小銭と千円札を用意しておきましょう。