市の3つのタイプ
骨董市はプロの骨董商が出店する市で、神社の境内で開かれることが多いです。伊万里などの古い器、漆器、古道具、版画、絵はがき、古銭、ブリキのおもちゃ、そして古着物や帯がたくさん並びます。良い品はそれなりの値段ですが、数百円の小物が入った箱も必ずあります。
フリーマーケットは一般の人が服や日用品、本、おもちゃをシートに広げて売る市で、安くて雑多、掘り出し物探しが楽しみです。もうひとつがマルシェで、農家やパン屋、作家が自分の作ったものを売ります。当サイトではどれも「マーケット」にまとめています。
長く続く定番の市
有楽町駅と東京駅のあいだ、東京国際フォーラムの「大江戸骨董市」は最大級で、屋外広場に約250の店が並びます。おおむね月2回、土日祝に開かれ、暑さのため8月は休みです。過去には代々木公園でも開かれました。門前仲町駅からすぐの富岡八幡宮では、毎月ほとんどの日曜に100店以上の骨董市が長年続いています。新宿の花園神社でも多くの日曜に小さめの骨董市があり、昼前にさっと見るのにちょうどいい規模です。
フリマ価格なら、大井競馬場の「大井競馬場フリーマーケット」が多くの週末に開かれ、一般の出店者が数百店並びます。青山通りの国連大学前で開かれる「Farmer's Market @UNU」は毎週末、農家やパン屋、キッチンカーに、クラフトや古着の店が加わることもあります。東京モノレール流通センター駅の東京流通センターでは、1978年から続く「平和島骨董まつり」が年に数回、3日間開かれ、全国の業者が屋内に集まります。
年に一度、正確には二度の楽しみが「世田谷ボロ市」です。1578年の楽市に始まり、今も12月15・16日と1月15・16日に、東急世田谷線上町駅近くの代官屋敷を中心としたボロ市通りで開かれます。数百の露店に骨董や古道具、植木、食べ物が並び、名物の代官餅の行列も風物詩です。
- ボロ市は日付固定なので、平日に当たる年は週末よりずっと歩きやすいです。
- 大江戸骨董市は、国際フォーラム地下にコインロッカー、地下1階のファミリーマートにATMがあります。
買い方のコツ:早めに、現金で、交渉は控えめに
開場直後は業者同士の取引もあり、良い品から売れていきます。選ぶなら早い時間、値下げを狙うなら片付けが始まる終盤です。支払いは現金が基本なので、千円札と小銭を多めに。大きな市ではカードが使える店もありますが少数で、500円の器に1万円札は店の人も困ります。
値段交渉は市によります。フリマなら「少し安くなりますか」と丁寧に聞くのは普通のこと。骨董市はほぼ定価ですが、いくつかまとめて買うと端数を引いてくれることもあります。マルシェやクラフト市は作り手が値段を決めているので、交渉はしないのがマナーです。断られたら笑顔で引くのが一番です。
割れ物に触れる前や写真を撮る前には、ひと声かけましょう。大江戸骨董市も撮影は出店者の承諾を得るよう求めていて、商品の撮影を嫌う店もあります。ほかを見て回るあいだ取り置きを頼むなら、店名を控えておくと安心です。
- エコバッグと、器を包む新聞紙やプチプチがあると便利です。
- 畳敷きの店で着物を試着するときは靴を脱ぐことも。脱ぎやすい靴で。
雨、季節、出かける前の確認
屋外の市は雨天中止がほとんどで、当日の朝に判断して公式サイトやXで告知することも多いです。大江戸骨董市も大井競馬場のフリマも雨なら中止、神社の小さな市は祭礼の日や1月に休むこともあります。毎回、当日の朝に公式情報を確認しましょう。
ベストシーズンは春と秋。夏の朝は暑く休む市もあり、冬は広場の朝がかなり冷えます。多くの市は朝早く始まり昼過ぎには片付け始めるので、午前中に行くと品ぞろえを全部見られます。
- 当日は「市の名前+開催」や「中止」で検索すると最新の状況がわかります。
大きな買い物と持ち帰り方
たんすや器のセットは一目ぼれしやすいものの、電車で持ち帰るのは大変です。宅配便で送れるか店に聞いてみましょう。有料で手配してくれる業者は多く、ホテルやコンビニからも発送できます。海外へは郵便局から送れますが、器はしっかり梱包し、大きなものや古いものを買う前に自分の国の輸入ルールも確かめておくと安心です。