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箱根日帰り旅行:周遊ルート・温泉・回り方のコツ

箱根は、東京からの日帰り旅行の定番です。神奈川の山あいの温泉地で、スイッチバックの登山電車、ケーブルカー、湯けむりの谷を越えるロープウェイ、カルデラ湖を渡る船をひと続きで乗り継げます。新宿からロマンスカーで約85分、晴れた日には芦ノ湖の向こうに富士山が見えます。下の一覧では、箱根の祭りやイベントを毎日更新しています。

芦ノ湖の向こうに雪をかぶった富士山と湖畔の箱根神社の鳥居
写真: Suicasmo, CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons

箱根とは

箱根は富士箱根伊豆国立公園の中にある町で、都心から100km足らず、箱根山のカルデラを囲むように広がっています。約3000年前の最後の大きな噴火で、旧火口に芦ノ湖ができ、いまも噴煙の上がる大涌谷が生まれました。何百年も前から日本有数の温泉地で、山のあちこちに十数か所の温泉場が点在し、それぞれの湯が旅館や日帰り施設に引かれています。

多くの人のお目当ては、5種類の乗り物で一周する「箱根ゴールデンコース」と呼ばれる周遊ルートです。途中で美術館や芦ノ湖、箱根神社に立ち寄ります。東京から日帰りもできますが、旅館に1泊するとずっとゆったり回れます。

定番の周遊ルート

噴煙を上げる大涌谷の上を進む箱根ロープウェイ
写真: Joli Rumi, CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons

出発点は、新宿からのロマンスカーの終点で、谷底の温泉街でもある箱根湯本です。ここから日本最古の登山鉄道である箱根登山電車に乗り、鉄橋やトンネルを抜け、3か所のスイッチバックで向きを変えながら約35分で強羅へ上ります。強羅の一つ手前の彫刻の森駅には、1969年開館の箱根 彫刻の森美術館があり、緑の斜面に約120点の彫刻、ピカソ館、上まで登れるステンドグラスの塔が並びます。

強羅からケーブルカーで早雲山へ上がり、箱根ロープウェイに乗り換えます。ゴンドラはおよそ1分間隔で出発し、大涌谷の噴気地帯の上を進みます。芦ノ湖畔の桃源台までは大涌谷での乗り換えを含めて約30分。大涌谷で降りれば噴煙を間近に眺め、温泉で黒くゆでた「黒たまご」を食べられます。一つ食べると7年寿命が延びるといわれています。噴気地帯に近づく自然研究路は事前予約制です。

桃源台からは海賊船の形をした観光船で芦ノ湖を渡り、箱根町港か元箱根港へ。元箱根港から少し歩くと、杉木立の中に箱根神社があり、湖の中に鳥居が立っています。社伝では創建は757年とされます。帰りは元箱根からバスで箱根湯本へ下ります。

  • 早めに出発しましょう。週末はロープウェイと船が昼前から混み始めます。
  • 芦ノ湖には2社の船があります。フリーパスで乗れるのは海賊船で、もう一方の遊覧船は対象外です。
  • 箱根神社の湖畔の鳥居は撮影待ちの列ができます。朝早い時間が比較的空いています。

箱根の一年

一年は1月2日と3日の箱根駅伝で始まります。東京・大手町から芦ノ湖までを往復する大学対抗のリレーで、沿道は応援の人でいっぱいになります。冬の山は冷えますが空気が澄み、富士山がよく見えるのは寒い季節の朝です。ロープウェイは例年、冬に数週間の定期点検で運休し、その間は代行バスが走ります。

6月から7月には登山電車の沿線にあじさいが咲き、見頃は例年7月の初めごろです。夜にはライトアップされたあじさいを眺める特別列車が走り、座席指定が必要です。夏は東京より涼しく、昔から避暑地として親しまれてきました。

秋には仙石原のすすき草原が銀色に揺れ、紅葉は例年11月に標高の高いところから色づいていきます。11月3日の箱根大名行列は1935年に始まった行事で、江戸時代の装束の行列が箱根湯本の旧東海道を進みます。

温泉、時間帯、運休情報

谷の入口にある温泉街、箱根湯本の目抜き通り
写真: Guilhem Vellut from Annecy, France, CC BY 2.0, Wikimedia Commons

旅館に泊まらなくても温泉には入れます。日帰り入浴を受け付ける旅館が多く、湯本の森の中にある「箱根湯寮」のような日帰り施設もあります。箱根湯寮には内湯と露天、貸切風呂があり、箱根湯本駅から無料送迎バスが出ています。湯船に入る前に体を洗い、共同浴場では水着を着けずに入るのが基本です。タトゥーのある人は入れない施設もまだ多いので事前に確認し、貸切風呂を選ぶのも一つの方法です。

大涌谷は活火山の一部で、火山ガスの濃度や噴火警戒レベルによって立ち入りが変わります。2015年と2019年には警戒レベルの引き上げで数か月にわたり規制され、ガス濃度が上がった日は数時間閉鎖されることもあります。ぜんそくや心臓、呼吸器に持病のある人には火山ガスの影響が出やすいので注意が必要です。当日の朝、ロープウェイの運行状況を確認してから出かけましょう。

混むのは秋の週末と大型連休で、ロープウェイや船は行列になり、山道のバスもなかなか進みません。平日にするか朝早く出るだけで、ずいぶん違います。富士山は雲に隠れることも多く、特に夏は見えたら幸運くらいに考えておきましょう。

  • 上着を一枚持っていきましょう。大涌谷や芦ノ湖は東京よりかなり涼しく、風も強めです。
  • 大きなスーツケースは登山電車やロープウェイでは邪魔になります。箱根湯本のコインロッカーに預けると楽です。
  • 日帰り施設ではタオルを販売やレンタルしていますが、持参すると少し節約になります。

アクセス、フリーパス、周辺

新宿と箱根を結ぶ小田急ロマンスカーGSE
写真: Cfktj1596, CC BY-SA 4.0, Wikimedia Commons

新宿からは小田急ロマンスカーが箱根湯本まで直通で約85分、全席指定です。安く行くなら急行で小田原乗り換え、約2時間です。JRで行けるのは小田原までで、ジャパン・レール・パスを使う場合は東京駅か品川駅から東海道新幹線のこだまや一部のひかりで約30分、小田原で箱根登山電車に乗り換えます。新宿から芦ノ湖方面への高速バスもあります。

小田急の「箱根フリーパス」は、2日間または3日間、登山電車、ケーブルカー、ロープウェイ、海賊船、エリア内の主なバスが乗り放題になり、多くの施設で割引も受けられます。新宿からの往復付きも選べますが、ロマンスカーは別に特急券が必要です。周遊ルートをひと回りするなら元が取れますが、芦ノ湖を往復するだけなら割高です。小田急の駅のほか、公式サイトのデジタルチケットでも買えます。

周遊ルートの近くには、雨の日にも向くポーラ美術館や岡田美術館があり、小田原駅の近くには小田原城もあります。2日目にするなら、鎌倉や富士五湖も定番です。

今シーズンのイベントはまだ発表されていません。発表され次第、ここに表示されます。

よくある質問

箱根は東京から日帰りできますか?

できます。朝早く新宿を出て箱根湯本から周遊すれば、夜には戻れます。温泉や美術館も入れると慌ただしいので、1泊する人も多いです。

箱根フリーパスはお得ですか?

電車、ケーブルカー、ロープウェイ、船、バスで一周するなら、たいていお得です。芦ノ湖を往復するだけなら、普通乗車券のほうが安くなります。

大涌谷は今行けますか?

通常は行けますが、活火山なので、ガス濃度や噴火警戒レベルが上がると急に規制されることがあります。当日、ロープウェイの運行状況を確認してください。

箱根から富士山は見えますか?

晴れていれば、ロープウェイ、大涌谷、海賊船、元箱根から見えます。夏は雲に隠れがちで、寒い季節の朝がいちばん見えやすいです。

ジャパン・レール・パスで箱根まで行けますか?

使えるのは小田原までです。そこから先は箱根登山電車かバスになり、どちらも箱根フリーパスの対象です。

箱根のおすすめの時期はいつですか?

紅葉とすすきの秋、沿線のあじさいが咲く6月から7月、富士山がよく見える冬です。どの季節も平日のほうが落ち着いて回れます。

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