どんな美術館か
開館は2001年10月で、宮崎駿さんが建物から考え方までをかたちにしました。有名な場面をガラスケースに並べる場所ではなく、アニメーションがどう生まれるのか、よく見ることの楽しさを伝える場所です。子どもも大人も歩き回って、自分だけのお気に入りの場所を見つけられるようにつくられています。
入場券もその一部です。受付で予約の引換えに渡されるのは、ジブリ作品の35ミリフィルムを数コマ貼った入場券で、光にかざすとどの場面かがわかります。小さな子どもも受付の専用の台に乗って、自分の券を受け取れます。
館内の見どころ
門のそばのニセの受付には大きなトトロがいて、丸窓からはマックロクロスケがのぞいています。館内に入ると、ガラスのドームの下に吹き抜けの中央ホールが広がり、らせん階段や渡り廊下、バルコニーがつながっています。1階の「映画の生まれる場所」は5つの部屋からなり、さっきまで作り手が机に向かっていたような部屋の壁はスケッチで埋まり、天井からは模型が下がっています。
地下1階の映像展示室「土星座」は80席ほどの小さな映画館で、美術館のためにつくられたジブリのオリジナル短編を上映しています。作品は1〜2か月ごとに替わり、鑑賞は1人1回です。企画展示室のテーマはおおむね1年以上の周期で替わります。2階には映画より少し小さいネコバスがあり、小学生以下の子どもが乗って遊べます。
テラスから細いらせん階段を上ると屋上庭園で、『天空の城ラピュタ』の高さ約5メートルのロボット兵が草木のなかに立っています。地上に戻れば中庭の手押しポンプの井戸、カフェ「麦わらぼうし」、ショップ「マンマユート」、宮崎さんおすすめの本を集めた図書閲覧室「トライホークス」があります。
- カフェは昼どきに行列ができやすいです。時間をずらすか、吉祥寺で食べてから行くのがおすすめです。
- 屋上へはエレベーターがなく、天候が悪いと閉鎖されることがあります。
美術館と井の頭公園の一年
美術館そのものには、決まった季節の行事はありません。一年で変わるのは、公式サイトで予定が公開される土星座の上映作品と、たいてい1年以上続く企画展示です。設備点検などの休館が年に1〜2回あり、時期は年ごとに変わります。
隣の井の頭恩賜公園には、季節ごとの楽しみがあります。4月初めには池にかかる桜が都内でも指折りの花見の景色をつくり、花の下をボートが行き交います。秋には木々が色づき、近年は10月に美術館のすぐ隣の西園で、屋台やステージが並ぶ入場無料の「三鷹の森フェスティバル」が開かれています。
チケット、時間帯、館内のルール
美術館の窓口ではチケットを販売していません。すべてローチケWebサイトでの事前購入で、毎月10日の10時に翌月分が発売されます(3月分なら2月10日)。海外からはローソンチケットの英語サイトか、美術館を含むJTBグループのツアーで申し込めます。2026年11月入場分からはQRコードを使う新しい方式になり、スマートフォンのブラウザで表示する電子チケットか、ローソン店頭のLoppiで発券する紙チケットを選べます。
入場時間は10時から16時まで1時間ごとで、指定時間から1時間以内に入場します。退館時間の決まりはありませんが、再入場はできません。土日祝や学校の休みの枠は発売当日に早々と埋まることが多く、平日のほうが取りやすいです。4歳未満は無料でチケットも不要です。転売されたチケットでは入場できません。
休館日は毎週火曜日です。館内での写真撮影、動画撮影はできません。カメラを向けるのではなく、自分の目で見て感じてほしいというのが美術館の願いです。写真は屋外で撮る人が多く、屋上のロボット兵が定番です。飲食はカフェの店内かデッキでどうぞ。
- 発売日の10日は10時前にローチケへのログインを済ませておきましょう。
- ベビーカーはベビーカー置き場に預けます。地下の展示にはストロボの点滅があるので、光に敏感な人は注意を。
- 上映とカフェを含めて2〜3時間をみておくと余裕があります。
アクセスと周辺
JR三鷹駅の南口から玉川上水沿いに歩いて約15分で、道沿いに案内看板があります。南口からはコミュニティバスも出ていて約5分、開館時間中は頻繁に走っています(休館日は運休)。吉祥寺駅や井の頭公園駅からも徒歩約15分で、公園を抜けていく道がいちばん気持ちのいい行き方です。駐車場はありません。
井の頭恩賜公園には池のボート、小さな動物園、ベンチがたくさんあります。帰りに吉祥寺へ出れば、アーケード街やハモニカ横丁の飲み屋、小さなライブハウスがあり、夕食の場所に困りません。なお、ジブリパークは愛知県長久手市にある別の施設で、東京にはありません。チケットも別です。
- 行きは吉祥寺から公園を歩き、帰りは三鷹駅行きのバスを使うと楽です。
- 三鷹駅へは新宿からJR中央線快速で約20分です。