日本のバレンタインのしくみ
贈り物はチョコレートで、種類によって意味が変わります。本命チョコは好きな人へ、手づくりしたり、時間をかけて選んだりするもの。義理チョコはかつて職場の男性や上司に配るのが当たり前でしたが、最近はやめる職場も増えました。友チョコは友だち同士で交換するもの、自分チョコ(ご褒美チョコ)は自分のために買うもので、高級チョコが売れる大きな理由のひとつになっています。
祝日ではなく、花やカードはほかの国ほど重視されません。カップルで食事に出かける人もいますが、それ以上に盛り上がるのは前の数週間の買い物です。最近は男性から贈る「逆チョコ」もあり、旅行者なら気の利いたお菓子を選べば十分喜ばれます。
3月14日のホワイトデー
ホワイトデーはバレンタインへのお返しの日で、日本で生まれた習慣です。チョコレートをもらった人が1か月後にお返しをするもので、伝統的には男性から女性へ。クッキー、マシュマロ、キャンディ、ホワイトチョコ、小さなプレゼントが定番です。「3倍返し」という言葉もありますが、半分は冗談です。
3月に入ると、百貨店や洋菓子店の売り場はホワイトデー一色になり、白やパステルカラーの箱が並びます。2月のような大きな催事はなく落ち着いた時期で、梅が終わり、街が桜を待ちはじめるころです。
- 義理チョコや友チョコのお返しなら、小さな焼き菓子で十分。本当に3倍を期待する人はまずいません。
チョコレート催事:サロン・デュ・ショコラと百貨店
1月中旬ごろから、東京の百貨店は催事場をバレンタインの売り場に変えます。最大級なのが、パリ発のチョコレートの祭典サロン・デュ・ショコラです。近年は伊勢丹新宿店の本館催物場を会場に、2月まで何回かに分けて開かれ、国内外の100を超えるブランドが集まっています。高島屋は日本橋店や新宿店、オンラインで「アムール・デュ・ショコラ」を開き、ほかの大手百貨店もバレンタイン売り場やデパ地下の特設コーナーを設けます。
雰囲気は売り場というよりイベント会場に近く、来日するショコラティエ、試食やイートインのコーナー、催事限定のボックス、開店時の行列があります。初日や週末がいちばん混み、有名な限定品は早く売り切れますが、会期後半の平日の午後なら落ち着いていて、品ぞろえもまだ十分です。1粒数百円から買えるので、高級ボックスを買わなくてもいろいろ味わえます。
- 出かける前に百貨店のページを確認しましょう。初日などは整理券や入場ルールがあることもあります。
- 生トリュフやガナッシュは日持ちが短め。帰国前なら板チョコや焼き菓子が安心です。
- カードが使えるので、つい買いすぎがちです。エコバッグがあると便利です。
2月の東京デート
2月は寒いものの晴れて乾燥した日が多く、夜の散歩に向いています。冬のイルミネーションのいくつかは2月まで、なかにはバレンタイン以降まで続くので、12月よりずっと空いた中で光の下を歩けます。冬は景色がいちばん澄む季節でもあり、条件がよければ夕暮れ前に富士山が見えます。東京都庁の無料展望室、渋谷スカイ、東京スカイツリーのどれでも楽しめます。
昼は湯島天神、羽根木公園、小石川後楽園などで梅が咲きはじめ、桜の季節よりずっとゆったり見られます。月初めの節分には各地の寺社で豆まきがあり、近年は東京ミッドタウンの芝生広場に屋外スケートリンクも登場しています。2月14日の夕食は早めに予約を。コース料理のみの店も多いですが、日本でいちばんカップルが出かけるクリスマスイブほどの混雑ではありません。
- 眺めのいいレストランは2月14日に埋まります。2週間ほど前には予約を。
- 渋谷スカイの夕日の時間帯はすぐに売り切れます。日にちが決まったらオンラインで予約しましょう。