Tokyo Pride とは
主催は特定非営利活動法人 東京レインボープライド(TRP)で、主催者はアジア最大級のプライドイベントとしています。日本で最初のプライドパレードは1994年に東京で行われました。長く「東京レインボープライド」として4月ごろに開かれてきましたが、2025年に「Tokyo Pride」へ名称を変え、世界の多くの地域でプライド月間とされる6月に移り、ひと月にわたる複数のプログラムに広がりました。
背景として、日本では国として同性婚が認められておらず、近年のイベントでは婚姻の平等が中心的なメッセージです。2015年に渋谷区と世田谷区が全国で初めて同性カップルのパートナーシップ制度を始め、東京都も2022年11月から「東京都パートナーシップ宣誓制度」を運用しています。婚姻とは異なりますが、住まいの契約や病院での面会など、一部の場面で利用できます。
フェスティバルとパレードの見どころ
Pride Festival は代々木公園のイベント広場と野外ステージ(渋谷寄り)で週末の2日間開かれ、入場無料でチケットも不要です。企業、大使館、コミュニティ団体などおよそ200のブースとフードが並び、ステージではライブやドラァグショー、スピーチが続きます。おすすめはコミュニティ団体のブース。地域の支援グループや当事者団体の人たちと直接話せます。
パレードは日曜日のお昼ごろスタート。団体ごとに午後にかけて順番に公園を出発し、渋谷・原宿エリアの数キロのコースを歩きます。沿道での応援は無料で、いちばん気軽な参加の仕方です。歩道から手を振り、拍手を送りましょう。
- 入口で会場マップを受け取りましょう。近年はブースがエリアごとに色分けされていて、コミュニティのブースもすぐ見つかります。
- フェスティバルは午前中に開場します。パレードの日はブースも見たいなら、出発前の早い時間に行きましょう。
パレードに参加するには
パレードは参加団体の一員として歩きます。公式サイトに企業、大使館、大学、コミュニティ団体などの一覧があり、一般参加を受け付けている団体がわかります。サイトから事前申込ができる団体もあり、多くは会場内のパレード受付で、例年土曜日と日曜日の午前に当日受付をしています。受付は本人のみで、友人の分をまとめて申し込むことはできず、各団体とも定員になりしだい締め切りです。
受付をするとリストバンドが渡され、リストバンドを着けた人だけが集合エリアに入ってパレードに参加できます。集合時間は団体ごとに異なり、受付で案内されます。パレードは法的にはデモ行進として行われるので、スタッフの指示する隊列を守り、プラカードなどはイベントの趣旨にそった内容にしましょう。参加費はかかりません。
- 一般参加を受け付ける団体はすぐ埋まります。できれば土曜日に、無理なら日曜の朝早めに受付へ。
- 水、日焼け止め、薄手のレインウェアを持っていきましょう。出発まで1時間以上待つこともあります。
プライド月間と新宿二丁目
パレードの前後にも、TRPは6月を通してプログラムを用意しています。近年は、パレード当日の夜に新宿二丁目で開かれる「Pride Night」(有料の場合あり)、10代・20代のための「Youth Pride」、南青山のTRPの拠点「Queer Space Tokyo」でのアート展、人権カンファレンスなどがありました。大使館や企業による関連イベントも下のリストに載っていきます。新宿一丁目には別のNPOが運営する常設のLGBTQ+センター「プライドハウス東京レガシー」があり、無料のライブラリも使えます。
新宿二丁目は戦後から続く東京のLGBTQ+の街です。新宿三丁目駅のすぐ東、ほんの数ブロックの範囲に数百軒ともいわれるバーが集まり、その多くは10席に満たない小さな店です。客層を決めている店もあれば、アライも含めてだれでも歓迎するミックスバーもあります。入口に客層を表示している店もあり、わからなければ入口で丁寧に聞いてみましょう。チャージがあるのもふつうです。安心して自分らしくいられる場所として大切にされている街なので、観光名所ではなく、人が集う場所として接してください。
- はじめてなら、初来店や観光客を歓迎しているミックスバーが入りやすいです。ドリンク付きのチャージ制の店も多いので、座る前に確認を。
- 店内や路上で人を撮影するのはやめましょう。夜遅くの路地では声を抑えて。住んでいる人もいます。
撮影と同意、当日の注意
いちばん大切なマナーは写真です。家族や職場にカミングアウトしていない参加者もいて、SNSに顔が載ると実際に困る人がいます。会場全体を写す程度なら問題ありませんが、特定の人を撮るときは声をかけて許可をもらい、知らない人の顔がわかる写真は本人の了承なしに投稿しないようにしましょう。主催者のグラウンドルールでも、特に撮影の際は他の来場者のプライバシーに配慮するよう呼びかけていて、会場内、ステージ周辺、パレード中のプロ用カメラや三脚などの大きな機材は禁止されています。
会場は喫煙所を除き全面禁煙で、お酒の持ち込みもできません。6月上旬の東京は蒸し暑い日があり、梅雨入りの時期にも重なるので、水分と雨具を用意し、日差しにも気をつけてください。近年は授乳やおむつ替えのできるキッズスペース、ステージの車いす優先エリア、英語や手話のできるスタッフ(腕章が目印)なども用意されています。いやがらせを受けたときや体調が悪くなったときは、近くのスタッフか救護所へ。