コインロッカーのサイズ、支払い、ルール
大きな駅には改札の内外にコインロッカーが並んでいます。JR東日本によると、同社のロッカーの料金の目安は1日あたりSSサイズ300円、Sサイズ500円、Mサイズ700〜800円、Lサイズ900〜1,000円です。リュックや機内持ち込みサイズのケースならSかM、大きなスーツケースにはLが必要で、いつもいちばん足りないのがこのサイズです。
今のロッカーの多くはタッチパネル式でSuicaやPASMOが使え、現金、QRコード決済、クレジットカードに対応するものもあります。交通系ICカードで支払うとそのカードが鍵になるので、取り出すときも同じカードを使います。現金などで払った場合は暗証番号付きのレシートが出るので、なくさないようにしましょう。古いタイプは100円玉で払って鍵を受け取ります。
料金は24時間単位ではなく日付単位で、多くの事業者では午前2時に翌日分の料金がかかります。使えるのは通常3日以内で、それを過ぎると中身は事業者が別の場所に移して保管し、超過分の料金がかかります(東急のロッカー約款などに明記されています)。改札内のロッカーはきっぷがないと使えず、駅のロッカーは基本的に始発から終電までの利用です。
- ロッカー番号と、その列の上の表示を写真に撮っておきましょう。大きな駅にはよく似たロッカーの列がたくさんあります。
- 貴重品、現金、パスポートはロッカーに入れないこと。
- 地図アプリで「ロッカー」と検索すると、メインの通路からは見えない場所のロッカーも見つかります。
東京駅・新宿・渋谷の大型ロッカー不足
JR東日本によると東京駅にはコインロッカーが100か所以上ありますが、数字を見ると問題がわかります。改札内地下1階グランスタ付近のいちばん大きな設置場所には900個以上のロッカーがあるものの、Lサイズは40個だけです。新宿駅でも、スーツケース用の大きなサイズは午前中にほぼ満杯になることがあるとJR東日本は案内しています。土日祝日や大きなライブ・イベントの日は特に厳しくなります。
解決策は予約です。JR東日本グループの多機能ロッカーマルチエキューブは、東京、新宿、品川、渋谷、横浜などの駅にあり、サイズ別の空き状況を誰でもリアルタイムで検索できます。メールアドレスとクレジットカードで会員登録すれば1か月前から予約でき、予約料は通常の利用料に加えて1BOX500円、最大3日間です。予約なしなら主要路線から離れた場所を狙いましょう。JR東日本は、東京駅の京葉地下通路のロッカーが比較的空いている傾向にあると紹介しています。
- 週末の朝に大きなケースで到着するなら、ロッカーを予約するか、まっすぐ有人の預かり所へ。
- マルチエキューブは利用日の早朝にロッカーの詳細とQRコードをメールで送ってくれるので、ロッカーの操作パネルで読み取ります。
有人の預かり所、ホテル、預かりアプリ
ロッカーが満杯のときや荷物が大きすぎるときは、有人の「手荷物一時預かり所」を探しましょう。大きな駅の改札内外にあり、料金はサイズ別の1個単位で、営業日が限られている所もあります。いちばん手軽なのは泊まるホテルであることも多く、ほとんどのホテルはチェックイン前やチェックアウト後の荷物を、多くは無料で預かってくれます。
預かりアプリも便利です。ecbo cloakは店舗やカフェ、駅のカウンターの空きスペースを紹介するサービスで、2025年12月にはセブン-イレブン数百店舗にも導入されました。アプリかWebサイトで予約と決済をしてから荷物を持ち込みます。標準料金は1日あたりバッグサイズ500円、スーツケースサイズ800円(最大辺45cm以上)で、JR駅の一部のカウンターではサイズに関係なく1個1,000円などの例外があります。Radical Storageも同じ仕組みで独自の提携店を持っています。
- 閉店時間を確認しておきましょう。料金は営業日単位で、遅れると受け取りが翌日になり、1日分の料金が追加されることがあります。
- 到着日と出発日は、まずホテルに相談を。料金も寄り道も省けます。
宅急便で先に送る、当日配送、空港へ
宅急便などの宅配サービスは、ホテル、空港、自宅のあいだでスーツケースを運んでくれ、多くは翌日に届きます。よく目にするのはヤマト運輸と佐川急便です。ホテルのフロントのほか、駅や空港のカウンター、多くのコンビニでも受け付けています。目安として、佐川急便は2026年10月時点で、東京から東京への通常配送をスーツケース1個2,180円、成田空港からホテルへの当日配送を3,390円としています。
市内の当日配送も簡単に予約できます。マルチエキューブの「ロッカーホテル即配サービス」なら、東京、新宿、上野、品川、池袋、渋谷などの駅のロッカーに午前11時までに預けると、18時までにホテルに届きます(東京23区内と浦安市内のホテル)。ヤマト運輸の手ぶら観光カウンターでも、一時預かりや羽田空港への当日配送などを扱っています。
どちらの空港も到着ロビーに配送カウンター、出発フロアに受け取りカウンターがあり、成田空港と羽田空港のサイトで一覧を確認できます。羽田の第3ターミナルでは2階到着ロビーにあります。空港からの当日配送は受付の締め切りが早いので、朝に着く便でないと間に合いません。帰国便に合わせて送るときは、その便に間に合う締め切りをカウンターで確認しておきましょう。
- 一泊分の荷物は手元に。翌日配送だとスーツケースなしで一晩過ごすことになります。
- ホテルの住所と予約名を、できれば日本語で用意しておきましょう。
- 空港あてなら、便名、日付、ターミナルをカウンターに伝えます。
新幹線と大きな荷物
東京から京都・大阪へ向かう東海道新幹線と、その先の山陽・九州新幹線では、縦・横・高さの合計が161〜250cmの荷物を持ち込むには、きっぷと一緒に「特大荷物スペースつき座席」を予約する必要があります。予約なしで持ち込むとJR東海の案内どおり1,000円の手数料がかかり、250cmを超える荷物は持ち込めません。160cm以下なら網棚かデッキの荷物置場に置け、予約は不要です。大きめの預け入れサイズのスーツケースは160cm前後のことが多いので、測っておきましょう。
特大荷物スペースつき座席は一部の車両の最後列で、その後ろのスペースを同じ列の乗客で共有します。JR東日本の新幹線(仙台、新潟、金沢方面)では予約は不要で、大型荷物のスペースは先着順、置場のない列車もあります。いちばん楽なのは、前日にスーツケースを京都や大阪のホテルへ送り、身軽に乗ることです。
- 特大荷物スペースつき座席は、乗ってからではなく予約時に選びましょう。
- 混む日に大きなケースで移動するなら早めに予約を。この座席から先に埋まります。