コミケとは、いつ開かれるのか
コミケは同人誌即売会です。サークルと呼ばれる個人やグループが、マンガやイラスト集、小説、音楽、グッズなどを自分たちで作って頒布します。アニメやマンガ、ゲームの二次創作が中心ですが、オリジナル作品も数多くあります。サークルはジャンルごとに配置され、日によって参加するジャンルが変わります。企業ブースでは、アニメ会社や出版社、ゲームメーカーが会場限定グッズを販売します。
開催は年2回で、夏は8月中旬ごろの週末、冬は12月29日から31日にかけての年末です。2日間開催が多く、3日間になる回もあります。来場者は数十万人規模。運営はボランティアのコミックマーケット準備会で、「お客様はいない、全員が参加者」という考え方が昔から大切にされています。ルールを守り、譲り合って一緒にイベントを作る、というのがコミケのマナーの土台です。
チケットとリストバンド
2020年代に入ってから、コミケは自由入場ではなくなりました。現在は参加日ごとにチケットかリストバンド型参加証が必要で、2日通しの券はありません。最近の回では主に3種類あります。アーリー入場チケットは抽選販売で、券面に購入者の本名が記載され、入場時に写真付き身分証の原本を確認されることがあります。午前入場・午後入場のリストバンドは、アニメイト、とらのあな、メロンブックスの店頭と通販で事前に販売されます。午後入場リストバンドは当日も会場外で販売されていますが、前売りより割高です。
リストバンドは日ごとに色が違い、紛失しても再発行されません。転売は禁止なので、必ず正規の販売店で買いましょう。国内でリストバンドを買えない海外在住者向けには、公式サイトの英語ページで午前入場チケットが販売されてきました。中学生以下は保護者1人につき1人まで入場証なしで入れます。詳細は毎回、開催の2か月ほど前に発表されるので、前回ではなくその回の告知を確認してください。
- 初参加なら午後入場がおすすめ。待機列が短く、多くのサークルはまだ頒布を続けています。
- リストバンドは会場に着く前に手首に巻いておきましょう。入口付近で確認されます。
- 冊子版カタログに入場証は付いていません。別途購入が必要です。
当日の準備:カタログ、現金、混雑
下調べが大切です。カタログには全サークルのホールとスペース番号が載っていて、開催前にアニメショップなどで販売される冊子版と、地図上でサークルをチェックできるWebカタログがあります。人気サークルや企業ブースの限定品は午前中に完売しがちなので、ホールごとにルートを決め、すべては回れない前提で動く人がほとんどです。
お金は細かく用意しましょう。キャッシュレスに対応するサークルは増えましたが、現金のみのところもまだ多く、朝のピーク時に500円の本を1万円札で買うのは典型的な初心者のミスです。100円玉と千円札を多めに。会場内では走らない、押さない、スタッフの指示で止まったら列を守る、が基本です。携帯がつながりにくくなるので、友人とは事前に待ち合わせ場所を決めておくと安心です。
- 丈夫なバッグとクリアファイルやポスターケースを。本は重く、イラストはすぐ折れます。
- トイレは長蛇の列になります。大きな列に並ぶ前に済ませておきましょう。
- ゴミは持ち帰るか会場内のゴミ箱へ。サークルのスペース周りを汚さないように。
東京ビッグサイトへのアクセス
来場は公共交通機関のみで、車やバイク、自転車での来場は禁止、タクシーの利用も控えるよう呼びかけられています。りんかい線の国際展示場駅から徒歩約7分。りんかい線はJR埼京線と直通運転しているので、渋谷、新宿、池袋から乗り換えなしで来られる列車もあります。ゆりかもめの東京ビッグサイト駅からは徒歩約3分です。開催日には東京駅丸の内南口発の臨時直通バスなども運行されます。
前日からの来場や徹夜は禁止されています。電車は開場時と閉会時に大混雑するので、少し早めに切り上げるか、周辺で食事をしてから帰ると混雑を避けられます。近くの駅のコインロッカーはすぐに埋まるので、大きな荷物はホテルに置いてきましょう。
- SuicaやPASMOは出発前に十分チャージを。帰りは券売機に長い列ができます。
夏の暑さ、冬の風、コスプレのルール
夏コミは一年でいちばん暑い時期に開かれ、待機列の多くは海沿いの屋外です。熱中症の危険があるので、水分と塩分を補給できるもの、帽子、タオル、冷却グッズを持ち、こまめに休みましょう。冬コミはその逆で、ホール内は問題なくても、外の待機列には湾岸の冷たい風が吹きつけます。重ね着、手袋、足元の防寒を忘れずに。
コスプレにも決まりがあります。当日に公式の更衣室で受付(登録料あり)をして着替え、衣装で過ごせるのは指定のコスプレエリアの中だけ。会場への行き帰りに衣装を着るのは禁止です。小道具にはサイズ制限があり、本物の武器に見えるものは持ち込めません。撮影するときは必ず声をかけ、通路をふさがず、ローアングルからは撮らないでください。