大島由紀子「トキワハゼ」
月曜日, 8月 24, 2026
大島由紀子は、やわらかな曲線とやさしいフォルムを持ち、思わず手で触れたくなるような抽象的な石の彫刻を制作しています。2025年より広島市立大学芸術学部の教員に就任後、美術館やアートフェスティバルでの展示を通して表現の幅を広げ、今後の活躍が注目されています。
展覧会タイトルの「トキワハゼ」は、日本各地の道端や野原で見られる小さな野草です。大島は大学時代、キャンパスの茂みの中に静かに咲くこの花と出会いました。わずか5mmほどの繊細な白紫色の花が、強い印象を残したといいます。長い年月を経て、この控えめながらもたくましい草花は作家の想像の中で大きな存在となりました。
「しぶとくて、かよわい」と表現されるトキワハゼは、いつしか石の持つ力強さと重なり、彫刻として形になりました。時間をテーマに表現してきた作家が、長い歳月を経て完成させた作品です。彫る喜びや自由さが、新鮮さや生命力あふれる造形に表現されています。
会場では、直径1メートルを超える石の作品をはじめ、自然の中で出会った野草や地中から芽吹くいのちの気配に着想を得た作品を展示。おおらかで品格のある石の彫刻をお楽しみください。
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