MAMスクリーン023:ジョシュ・クライン
水曜日, 4月 29, 2026
森美術館のビデオプログラム「MAMスクリーン」第23弾として、アーティストのジョシュ・クラインによる「キャプチャー・アンド・セクエストレーション:ガソリン(2023)」と「キャプチャー・アンド・セクエストレーション:タバコ(2023)」の日本初公開となる2作品を紹介します。これらは気候危機をテーマにしたコンセプトプロジェクトの一部です。
作品は、ガソリンの燃焼やたばこを吸うといった日常的な「燃やす」行為を通じて、気候危機を支える歴史的な採取、帝国主義、産業化の構造を問い直しています。
タイトルの「キャプチャー・アンド・セクエストレーション」は、排出された二酸化炭素を回収し地下に貯留するという気候危機への技術的解決策になぞらえており、クラインはこの論理を社会的、政治的、歴史的「有害な空気」に当てはめたらどうなるかという問題提起を行っています。
本シリーズは石油、たばこ、砂糖、綿花といった基礎的な商品がアメリカの軍事・経済・文化の隆盛を支えてきた歴史に着目し、人為的な気候変動の系譜が産業化やアフリカ系奴隷の強制労働、先住民の土地強奪など暴力的な基盤に遡ることを示しています。2作品では、石油とたばこがその長い歴史の象徴となり、小さな制御された「燃やす」行為を通じて再現されています。
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